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自分を愛せよ 穂森幸一(191)

2021年9月9日14時07分 コラムニスト : 穂森幸一
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父と母を敬え。あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。(マタイ19:19)

私がクリスチャンになりましたのは15歳の時でしたので、未熟な判断で自分勝手に宗教を解釈するところがありました。キリスト教に入信するということは、他の宗教との関わりを一切断つことだと勝手に解釈して、墓参りをしなくなり、親戚の法事にも顔を出さないようにし、親戚付き合いもなくなってしまいました。また、神社に近づくとか、日本史に関心を示すこともなくなりました。

ところが、いざ大人になってから外国の方々とのお付き合いが始まるようになり、仏教のこととか日本史のことを尋ねられるようになりますと、何も答えられず立ち往生してしまうことがありました。そして外国の人から「あなた日本人でしょう」と言われて、日本の歴史や宗教のことを勉強するようになりました。過去の歴史を否定し、無視しても何も将来が見えてこないことが分かりました。

墓参りは先祖供養とか祖先崇拝につながるからと勝手に解釈して避けていましたが、故人を偲ぶ機会であり、過去の働きに感謝する時であることを後に学びました。先祖がいてくださったおかげで今日の自分が存在しているのだとやっと年を経てから理解することができました。

「あなたの父と母を敬え」とは、尊敬の念だけではなく、感謝の思いを持たなければなりません。父と母を敬うことは、祖父母を敬うことにつながり、ご先祖に目を向けることになります。

年を取ってくると、自分の何気ない仕草が父親とそっくりだと思って、びっくりすることがあります。病院で健康診断を受けて、心臓のエコー検査をしてもらったのですが、そのエコー画像が20年前に見た母親のものとまったく同じだったことに衝撃を受けました。遺伝子を受け継いでいますので、当たり前のことです。もしタイムマシーンに乗って過去の世界に行くことができたら、自分とそっくりな人に出会い、同じような嗜好をしていることに驚くかもしれません。

最近コロナ渦のため、仕事が思うようにできず、行動制限までされているので、うつ気味になっている人が多いといわれます。自分のことが赦(ゆる)せないとか、自分を愛することができない人は、うつ症状に拍車がかかるといわれます。自分を愛せない原因として、両親を敬う気持ちがないとか、自分の家庭環境に恨みを持っている場合もあります。すべてを赦し、すべてを感謝するときに、自分を愛せるようになり、他人への思い遣りが生まれてくるといわれます。

戦後の悪い風潮の一つに、過去の歴史否定があったことは否めません。歴史を正しく検証し、先人たちの偉業を見つめ直すことは、日本人としての誇りを取り戻すことになります。過去の歴史を学び、自己肯定していくことは、うつからの解放にもつながります。

日本の縄文時代は1万年以上続き、戦争もなく、環境保全する社会であったということですから、今日の私たちが見習っていかなければなりません。世界最古の縄文文化ともいわれますが、日本の歴史学者や考古学者はあまり注目していません。日本の学者は文書で確認できるものを重んじますので、文字による伝承が残されていない縄文文化は価値を認められていません。もともと日本に古代文字がなかったのではなく、神代文字などが存在しましたが、あくまでも神事などに用いられていて、記録の伝承には用いられていませんでした。周りを海に囲まれ、他民族の侵攻が容易ではない平和な国に住む人々にとっては、口伝伝承だけで十分だったのではないかと思います。

縄文人は土器の発明によって煮炊きをできるようになり、世界初の定住生活者でもありました。また、航海術に長け、海洋民族として世界の果てにまで到達していることは、残された縄文土器の鑑定によって証明されています。これから歴史が解明されていくなら、世界の四大文明に縄文人が立ち会ったかもしれないという大きなロマンも明らかにされる可能性があります。

弥生から平安時代まで日本には渡来人が大挙して押し寄せていますが、民族や人種の分け隔てなく、寛大に受け入れているところは、今日の私たちが学ばなければならないところです。

最近の日本では、国際結婚によって生まれた子どもはハーフと呼んでいます。日本人の血が半分しか入っていないという意味です。しかし、外国ではダブルと呼んでいます。2つの血が混ざっているという意味ですが、何か得したような表現に感じるのは私だけでしょうか。

古来、日本人は渡来人の持つ優れた技術を積極的に取り入れ、日本独自の文化として発展させてきました。ご先祖の偉業を誇りにし、日本人としての自信を取り戻し、世界に貢献していく使命があるのではないでしょうか。

これはある方が体験談として語っておられたことです。この方は、母親が認知症を発症するのですが、できる限り自宅で介護を続けていく決心をします。ところが家族の名前さえ忘れ、心が折れそうになったそうです。ある時、庭にネコがやってきたそうです。それを指差して、あれは何と尋ねるのだそうです。「あれはネコだよ」と教えてあげます。しばらくすると、あれは何と尋ねます。語気を強めて「ネコだよ」と答えます。しばらくするとまた繰り返しますので、怒りの感情を露わにしながら「あれはネコだ。何回同じことを聞くんだ」と怒鳴りつけると、母親はとても悲しそうな顔をしたそうです。

そして、母親の部屋を掃除していたら、古い日記帳が出てきたそうです。その日記は、その方が幼児の頃のものだったそうです。「縁側で子どもを抱っこして日向ぼっこしていると、小鳥が飛んできた。子どもがあれは何と聞くので名前を教えてあげた。しばらくすると同じ鳥を指さして、あれは何というので答えてあげた。何度も聞いてきたが子どもは小鳥の名前を知りたいのではなく、私とのコミュニケーションを楽しんでいるのだと思うと心がほっこりとなった」と書いてあったそうです。これを読んですぐに母親のところに行き、頭を下げて謝ったそうです。私たちも、過去を振り返るときに神の深い愛を知り、神の愛に生かされている恵みを知ることができるのではないでしょうか。

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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