バチカン(ローマ教皇庁)福音宣教省長官のルイス・アントニオ・タグレ枢機卿が新型コロナウイルスに感染したことが分かった。バチカン公営のバチカン・ニュース(日本語版)が、10日にフィリピンのマニラに到着した際、PCR検査を受け、陽性の結果が出たと12日に発表した。症状はなく、現在はフィリピンで隔離生活中という。
タグレ枢機卿は7日にローマでPCR検査を受けたが、この時の結果は陰性だった。バチカンは、タグレ枢機卿と接触のあった人々の状態を確認しているという。
福音宣教省は、日本を含む非カトリック国における教会の福音宣教全般について、さまざまな調整や情報収集、研究を行うバチカンの重要機関。タグレ枢機卿は2019年12月から長官を務めている。