キリスト教の指導者や賛美リーダーらが6日、米ホワイトハウスの大統領執務室を訪れ、祈りのひとときを持った。参加者の中には、シドニー発のメガチャーチ「ヒルソング教会」の創設者であるブライアン・ヒューストン牧師や、米キリスト教音楽レーベル「ベテル・ミュージック」創設者のブライアン・ジョンソン氏と妻のジーンさんらの姿もあった。
参加者は、ホワイトハウスの大統領執務室や閣議室を訪れ、ドナルド・トランプ大統領のために祈ったほか、現政権が取り組む信教の自由に関わる政策などについて説明を受けた。閣議室でのブリーフィング(説明会)には、マイク・ペンス副大統領も一部出席した。
ヒューストン牧師は訪問直前、自身のインスタグラム(英語)に、ホワイトハウスの前で撮影した動画と写真を投稿。「私は、ここホワイトハウスにいます。うそではありません。アメリカ合衆国の大統領のために祈るため、閣議室、さらには大統領執務室まで訪れられることを、非常に光栄に思います。私にとって、これは政治に関することではありません。立場に関するものです。米国の大統領のような重要な人物が、私たちがささげるすべての祈りを用いることができるのです」と語っていた。
一方、ヒューストン牧師は訪問後、ホワイトハウスの公式ツイッターにも動画でコメント(英語)を寄せた。そこでは「強い米国」を支持する姿勢を鮮明に示した。「オーストラリア人として、私は強い米国がこの世界には必要だと本当に思っています。米国の強さがあって、この世界はより良い場所となります」とコメント。特に信教の自由に関する分野での米国の役割を強調した。
ホワイトハウスの公式ツイッターにはこの他、クリスチャン歌手のケアリー・ジョーブと夫のコディー・カーンズによるコメント(英語)も動画で投稿された。
ペンス副大統領もこの日、閣議室でブリーフィングを行う自身の写真をツイッター(英語)に投稿。「本日のホワイトハウスでのブリーフィングには、賛美リーダーたちによる素晴らしい訪問がありました。米国は誇るべき信仰者の国であり、われわれ政権は常に、すべての米国民のあらゆる信仰について、信教の自由を守ります」と語った。
キリスト教の関係者がホワイトハウスに招かれ、祈りのひとときを持つのはこれが初めてではなく、トランプ政権下では複数回行われている。