ハワイの超教派非営利の教育団体「アロハ・ケ・アクア・ミニストリーズ(Aloha Ke Akua Ministries)」が日本とキリスト教との関係をより深めるために企画し、約7年の歳月をかけて作成したDVD「神が日本に残した指紋(God's Fingerprints in Japan)」。05年には、米国映像界で最も有名で権威ある国際コンテストの1つ、「テリー賞」の宗教部門で受賞。その第二作目「神が日本に残した指紋2」がこのほど完成した。その美しい映像と音楽で綴る内容は、日本人が少なからず持っている「聖書の神は西洋の神である」というイメージを拭い去り、遥か昔から日本を愛し、日本文化の中に生きている神様の存在を伝える。
キリスト教が日本に伝えられて約450年。しかし日本のクリスチャン人口は4%、礼拝出席者は1%にも満たない。クリスチャンになった人の多くは、キリスト教を外国の神を信じるものと感じ、日本人であることとクリスチャンであることの間に矛盾を感じることがあるという。彼らは、聖書の神を日本人や日本文化よりも、西洋人と西洋文化を好む神であると見て、これが日本人が福音を信じる大きな妨げの一つとなっている。
「神が日本に残した指紋」の第一作目では、日本における礼拝のルーツを求め、古代日本での信仰の様子を伝えながら、聖書の創造主は日本の創造主と同じではないかと問いかける。日本最古の歴史書「古事記」に記される天地創造の成り立ちの聖書との類似性や、茶道に見られるキリスト教的要素を挙げ、そこには日本で昔から伝えられてきたキリスト教と同じ概念の神の存在があり、多様性ある文化の中に神様への礼拝の風景があったことを示す。
第二作目では、世界各国で太古から伝わる原始創造神を信じる宗教の存在を伝える。キリスト教伝来以前に存在していた創造主への信仰は、「世界が造られたときから、目に見えない神の性質、つまり神の永遠の力と神性は被造物に現れており、これを通して神を知ることができます」(ローマ1:20)という聖書の言葉通り、神の働きかけから来る自然なものであり、日本にも同じく創造主の存在が昔からあったことを伝える。
日本古来の伝統舞踊や庭園など、四季折々に咲く花の如き日本の芸術文化を色彩豊かな映像と音楽で表現し、いまも昔も変わりなく日本という国を愛し、その存在を示し続けてきた神を示す内容に、賞賛の声が届けられている。
「もう何年も、日本人に彼らの美しさを伝えようとしてきましたが、今、扉を開く鍵を手にしました。このビデオを、日本での宣教活動の中心にし、福音をどのようにして世界中の先住民に伝えるかの例として使いたいと思います」―ジョン・ドーソン(YWAM総裁、国際和解連合創設者、ユニバーシティー・オブ・ ザ・ネイションズ評議員)
「私が最初に日本の創造主の名前に関するリサーチを読んだとき、これが、日本文化における生ける神の確証の新しい橋をもたらす発見の旅となると思いました。」「私は、このフィルムを推薦し、日本に与える影響を楽しみにしています」―サムエル・ウェブ(グレイス・バイブル・ミニストリーズ・インターナショナル会長)
「『神が日本に残した指紋』を見て、アジア系アメリカ人の3世ではありますが、私の心は「イエスはアジア人の神でもある!!」と叫びました。私は3回見ましたが、見るたびに泣きました。このフィルムのインパクトは、ハワイの私たちにも大きいものですが、本土、日本、ブラジルなどにも届くでしょう」 ―カル・チネン(モアナルア・ミッショナリー・チャーチ牧師、ライト・アップ・ハワイ創設者、トランスフォーメーション・ハワイ創設者)
製作責任者であり、アロハ・ケ・アクア・ミニストリーズ会長のダニエル・キカワ氏はDVDの中で、「(これまで)日本の文化は神にふさわしくないと皆さんに教えてきました。アメリカ人クリスチャンとして、いま、そのことを本当に皆さんにお詫びしたい。神様は日本の文化の中に多くの美しいものを残しておられます。どうか許して欲しいと思います」と語り、日本人は自分たちの文化を恥じたり、他国に比べて引け目を感じることは無いと伝えている。
DVDは、英語版(日本語字幕付)と日本語版(英語字幕付)があり、無料(送料は負担)で配布している。DVDの入手・詳細については、アロハ・ケ・アクア・ミニストリーズまで(http://akaministries.tripod.com/aloha/id2.html)。