また、神は、いっさいのものをキリストの足の下に従わせ、いっさいのものの上に立つかしらであるキリストを、教会にお与えになりました。教会はキリストのからだであり、いっさいのものをいっさいのものによって満たす方の満ちておられるところです。(エペソ人への手紙1章22節23節参照)
私たちのこの2007年の歩みも、恵みの秋、収穫の秋にふさわしく、神からの恵みをしっかりと与えられてまいりましょう。あなたが教会に来て、イエスを信じて救われているという恵みを軽く評価してはいけません。私たちが救い主であるイエスと出会うことができたというのは、実は私たちの人生の中での最高のプレゼントを手にしたことであり、私たちが幸せになるための最大の秘訣を手にしたことなのです。今日の聖書のお言葉を通しても、私たちは一人一人それぞれに強められたいと思います。
1.キリストには全てのものに勝る権威がある
まず、私たちがハッキリと知っておきたいことは、聖書の約束によれば、神はいっさいのものをキリストの足の下に従わせられたということです。
全ての名に勝る名、それこそ、イエス・キリストの御名なのです。ですから、私たちは救い主であるイエスを小さなお方だと過小評価してはならないのです。
それぞれの名には、それにふさわしい権威があります。社長や校長先生、あるいはお父さん、お母さん。それぞれの場所によって一番の権威がある名前があり、それに従うべき秩序があります。
単純で、大変重要な真理は、イエス・キリストは神のご計画においては、全てのものの上に立つ、「主」であるということです。私たちが何気なく語っているイエス・キリストとは、全てのものの上に立たれるお方であり、この方の名によって全てのものが動くのだということをハッキリと知っていただきたいのです。
2.教会にはキリストがおられる
教会は単なる会合でもなく打ち合わせの会でもなく、単なる集会でもありません。教会にはキリストがおられます。
ある方が年末の募金の電話をしてこられた時、私は申し上げました。「教会は単なる募金をする慈善団体ではありませんから。」教会はイエス・キリストを信じる人の、集まりです。このことをクリスチャンである私たちが忘れてはならないのです。教会にはキリストがおられて、キリスト無しには教会は教会としては存在しないのです。教会はキリストのからだなのだということをハッキリと知りたいのです。
どれほど高性能のコンピューターがあっても、プログラムに狂いがあれば大変なことになります。私たちの人生も、どれほど見掛けが良くても、いつの間にかズレやゆがみや間違いが生じることがあります。それは私たちに心の汚れがあるからです。イエス・キリストが十字架の上で私たちの罪を背負って死んで下さった。私たちが、イエスを救い主として信じ受け入れるならば、不思議なことに神の偉大な力によって、キリストと命の交換をすることができるのです。そして、罪を取り除かれて、新しい命を歩んでいくことができるのです。教会にはキリストがおられるから、私たちはどんなに弱い者であったとしても、力強い人生を歩んでいくことができるのです。
3.いっさいのものを満たす方が満ちておられる
全ての問題の答えのカギはキリストにあります。私たちがどんなに大きな問題やどれほど複雑な悩みに今取り囲まれていようと、一切のものを解決する力をキリストは持っておられ、教会には、そのキリストが満ちあふれておられるのです。だから、どんな問題であろうと、解決への糸口が開かれ、病は癒しへと動き始めます。複雑そうに見える家族や、人間関係の問題も愛と平和の神が働いて解決して下さいます。主イエスを信じて祈るなら、私たちの人生は全部造り変えられるからです。
私たちの人生のどんな大きな悲しみでも、どんな深い悩みでも、イエスに解決できないものはありません。
私たちの知っている神の用いられる偉大な器たちは、大きな問題をキリストによってお取り扱いを受け、どんな大きな人生の悩みであろうとキリストには解決できないものはないということを体験させていただいた一人一人なのです。あなたもそうなってみたいと思いませんか。
私たちが「イエス・キリストの御名によって祈ります。」と祈るときに、私たちはこの世界で最も力強い権威による祈りをしていることを知りましょう。あなたの信仰生活にも、このキリストが共にいて下さるのです。このお方によって、いっさいの必要を満たしていただけるのです。
この恵みを私たちは日ごとに体験していこうではありませんか。クリスチャンとしてイエスの命によって生かされていきましょう。あなたは自分の力だけでがんばりすぎてはいませんか? 答えはイエスにあります。人の力を超える神の御力に信頼したいと思います。
主イエスは、昨日も今日もいつまでも変わることなく、働いておられるお方、このイエス・キリストの命を私たちは今日も体験したいのです。どんな人生の困難でもキリストに解決できないものはありません。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など、多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。