作家の故三浦綾子さんの軌跡をたどる展示会が2日から、茨城キリスト教大学で開催される。関係者は今後、同様の企画を全国で行いたいとしており、同大が全国の大学のさきがけとなる。会場では北海道旭川市の三浦綾子記念文学館に展示されているパネル80点などを展示するほか、期間中は様々なイベントを用意している。
開催のきっかけは、茨城の水戸で昨年10月、同学園理事長の廣瀬正氏を実行委員長に、約130人のボランティアで企画運営に当たった星野富弘氏の詩画展でのこと。そこを訪れた三浦さんの初代秘書、宮島裕子さんが、三浦さんをテーマにした同様の企画をしようと思い立った。今回を第1回目として企画しており、これから全国の大学で同様の展示会を始めたいとしている。
2日午後1時半からは宮島さん、8日には三浦さんの夫・光世さんが講演。3日は同大の演劇研究会が、三浦綾子読書会代表の長谷川与志充氏の台本による演劇「道ありき」を上演する。大学図書館では期間中、三浦さん関連の蔵書を展示した「三浦綾子コーナー」を開設する予定だ。