米国では今年8月から、聖句3つを朗読する機能を持った「しゃべるイエス人形」が発売されている。ビバリーヒルズ・テディベア社が開発、販売する商品で、同社を創業したデイヴィット・ソーシャ氏は、人形を開発した理由を着せ替え人形に対抗したかったためだとしているが、人形を巡って賛否両論の声が上がっている。産経ニュースが11日伝えた。
人形は、身長28.5センチの樹脂製で、米国の小売チェーン大手であるウォルマートが約400店で販売。関係者によれば、取扱店は教会が多い地域や宗教色の強い商品を好む住民が多い地域の店を選んだという。
人形を巡っては、企業の金儲けのために作ったというイメージが強く嫌な気分になるという意見がある一方、聖書や信仰に興味を持ってもらうためのよい「おもちゃ」とする声もある。
人形とは別に聖書を取り上げたマンガは現在人気上昇中で、若者を対象にした伝道の新しい手段として注目が集まっている。四福音書に基づいてキリストの生涯を描いた漫画『マンガ・メサイア』は、世界的に売り上げを伸ばしており、来年には日本語版も販売される予定だという。