・・・私の命令を心に留めよ。そうすれば、あなたに長い日と、いのちの年と平安が増し加えられる。恵みとまことを捨ててはならない。それをあなたの首に結び、あなたの心の板に書きしるせ。・・・心を尽くして主に拠り頼め。自分の悟りにたよるな。あなたの行く所どこにおいても、主を認めよ。・・・自分を知恵のある者と思うな。主を恐れて、悪から離れよ。それはあなたのからだを健康にし、あなたの骨に元気をつける。あなたの財産とすべての収穫の初物で、主をあがめよ。そうすれば、あなたの倉は豊かに満たされ、あなたの酒ぶねは新しいぶどう酒であふれる。(箴言3章1節〜10節参照)
先日東京でムーイ先生と共に開催した癒しのセミナーでも、私たちが期待し願う通りの御業がイエスによって現わされて感謝です。クリスチャンでない男性が、奥さんに連れて来られ、祈りの後、白内障が治って自分でも何が起こったのかわからないというお証しをされました。あるいは、生まれつき左右の足の長さが違い、まっすぐ立つことができなかった女性が、集会のとき以来、足の長さが同じになり、普通に歩くことができるようになったお証しをされました。そして、この集会がきっかけで、クリスチャンでない人々が教会にも通い始めているから感謝です。
今日の聖書箇所、「箴言」とは、戒めの言葉、あるいは人生を導く教訓、格言というような意味があります。
この21世紀の日本においては、様々な知識や情報が私たちの周りに溢れています。また、ノウハウ流行り(ばやり)ですから、本屋さんに行っても様々なノウハウの本が溢れています。しかし、私たちがどのように生きれば幸せになれるかという、何千年経っても変わらぬ神からの教え、時代を超えて決して色褪(いろあ)せない幸せへのノウハウがここにはしたためられているのです。
聖書が語る幸せへの方法論、本当の祝福された人生へのノウハウ、神の教えに私たちは立ち返りたいのです。私たちのあるべき信仰の姿勢に復帰したいと思います。
その要点を5つのポイントとしてまとめて秋の日々の恵みの種としてまいりましょう。
1.神の教えに立ち返る
人からのものではなく、神からの教えに集中していくということです。私たちの生活の中には、様々な決まりごとや価値観、常識というものがあります。しかし、あなたの生活の中に神の教えや神の命令は生きていますか。神の教えに集中しているでしょうか。
クリスチャンにとっては、この世の中の常識や価値観とは別に、人のものではなく、神の教えが与えられているのです。あなたの生活の中でも神の教えに集中し、こだわっていくことが、あなたを本当に幸せにするのです。
2.神の恵みと真実を常に覚えておこう
恨みや絶望や不平不満ではなく、神の恵みを覚えておきましょう。神を知らないと私たちの心は、人生のゴミやガラクタばかりがいっぱいになります。しかしクリスチャンは、キリストの愛と聖霊の作用によって必ず変えられるのです。その一つが、以前は人々への恨みや、嫌な出来事や、悪い想い出ばかりが心の中に満ちていたのに、クリスチャンになってからは感謝や喜び、良き事柄を覚えていることです。恨みや絶望ではなくて、神の恵みを受け止めていくことが、私たちを幸せにするものだということを、しっかりと覚え、主がして下さった事柄を思い出しましょう。
3.主のご計画に信頼しよう
自分の考えやこだわりではなく、神が持っておられるご計画や導きに信頼しましょう。時には、私が、私が、という自分の思いや計画や自分のプライドを捨てることを学びましょう。自分の力でがんばっていると折れてしまいます。
主に拠(よ)り頼(たの)み、主に支えられ、守られ、愛され、導かれていることを思い起こしましょう。主に拠り頼むことの実感が私たちに本当の力を与えます。
4.主を畏れかしこみへりくだって健康を手に入れる
命や健康は神から与えられたものです。あなたがお金で買ったり自分で選んだり、奪い取ったものではなく、神から与えられたものです。ですから、へりくだって神を畏れて神に委ねることで本当の健康が与えられるのです。
最近、感情が爆発してしまう人、切れる、折れる、倒れる人が続出しています。自分だけで抱え込んでストレスを溜めるのではなく、命を与えて下さった主を畏れて、へりくだって、主に委ねてしまえば良いのです。「主よ、私では背負えません」と素直に主に委ねましょう。それがあなたの健康の種、原因となります。
5.与える生き方をいつも自分から率先する
受けるだけ、求めるだけで終わってはいけません。神はすでにイエスの愛を私たちに注ぎ、救って下さいました。救いは与えられ神の愛は注がれています。だからこそ私たちは、自分から与えるものでありたいのです。すでに豊かな恵みが日ごとに与えられているのですから、受ける生き方から与える生き方に変えていきましょう。そうするならば、恵みの循環が私たちの生活の中に起こり、いつも私たちの倉、酒ぶねは新しい恵みでいっぱいになります。
神の教え、神が愛をもって与えられたご命令に集中しましょう。人間のものではない、神の教えを選び取りましょう。そうすれば、私たちのこの10月の秋の日々も必ず恵まれるのです。祝福をいただきましょう。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など、多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。