【CJC=東京】AFP=時事通信によると、インドでは知的障害や精神障害のある女性たちが施設に閉じ込められ、性的虐待や暴行など「動物以下の扱い」を受けていると非難する報告書を、国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)が3日発表した。報告書は、女性たちがしばしば、基本的設備すら整っていない過剰収容の公営施設に放り込まれ、そこでは知的障害や精神障害のある人が「あざ笑われ、おびえさせられ、汚名を着せられている」という。
報告書の執筆者クリティ・シャルマ氏によれば、「閉じ込められた女性たちの生活は孤独や恐怖、虐待に溢れ、脱出できる希望もない」。特に、障害のある女性や少女たちは、性的暴力の対象となったり、リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康と権利)を否定されたりしているという。
「動物以下の扱い」と題された報告書は、こうした施設に入所中か過去に入所していた女性と少女52人と、家族や医師150人を対象にした聞き取り調査に基づいている。