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ルカの福音書身読の手引き

ルカの福音書身読の手引き(36) 宮村武夫牧師

2013年7月13日09時28分
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関連タグ:宮村武夫
宮村武夫牧師+

娘二人
ルカの福音書8章40~56節

[1]序

時とか年代、これはどれほど強調しても強調し過ぎることがない、私たちの歩みにとって大切なものです。「それゆえ、私たちに自分の日を正しく数えることを教えてください」(詩篇90篇12節)。この詩篇の記者の祈りは、私たちの祈りでもあります。ですから聖書を読み進めて行くとき、時や年齢さらに年代などの記述に注意せざるを得ません。

今回の箇所にも、42節にヤイロの娘が「十二歳ぐらい」であったこと、43節以下に登場する婦人について、「十二年の間長血をわずらった女がいた」と紹介、十二年の年月に私たちが目を注ぐことを求めています。

同じ十二年の期間、対象的な生活を送ってきた、ともに「娘」と呼ばれる人物。そうです。「娘二人」についてルカが伝えるメッセージに聞き入りたいのです。

[2]ヤイロと娘

(1)群衆の背景(40節)の中でヤイロに焦点を絞り、彼の名前、職業や行為などを明らかにし、彼の家庭の危機にルカは光りを当てて行きます。

(2)死の力
ヤイロの娘が死にかけている事実。十二年前ヤイロの家庭にひとり娘が誕生した喜び。それからの十二年間、彼女を中心としてヤイロの家庭がいかに幸いに満たされていたか十分想像できます。しかし今やその娘が死に瀕しているのです。

(3)ヤイロの信仰
死の力が勝利をおさめたように見える中で(49節)、「恐れないで、ただ信じなさい」(50節)。主イエスのことばに堅くとどまる必要があります(25節を参照)。

ヤイロの信仰は主イエスのことばを第一に受け止め、すべてとすることに外なりません。このヤイロの信仰は娘に大きな祝福をもたらします。ヤイロの信仰を通して、ヤイロの娘は、主イエスの娘としても受け入れられている様を見るではありませんか。

[3]主イエスに「娘」と呼ばれる人

(1)「群衆がみもとに押し迫って来」(42節)る背景の中で、「十二年の間長血をわずらった女」に焦点を合わせます。

(2)十二年前、婦人が病にかかる前の状態
その後十二年間の慢性的な病の影響を受け続ける生活。経済的な状態が次第に苦しくなり、さらに宗教的見地からさえ圧迫を受ける(44節、レビ15章25節以下参照)のです。

(3)婦人の信仰
主イエスにさわる。主イエスがご自身から力が出て行くのを感じる程に信頼と求めを込めて主イエスのもとに。

また主イエスの前に、自分のありのままを伝えるのです(47節)。

[4]結び

(1)死の力とそれに打ち勝つ主イエスのことば

①死の力はあなどりがたい。ヤイロとその家庭を突然に襲い、すべてを根底から崩します。また十二年の間長血をわずらった婦人に対しては、じわじわと生活・生涯のすべての面を圧迫していきます。

②この死の力を打ち破る主イエスのことば
「娘よ。あなたの信仰があなたを直したのです。安心して行きなさい」(48節)
「子どもよ。起きなさい」(54節)

(2)十二年から十二年へ

①今日を十二年前の時点から
十二年前、どこで何をしていたのかを思い出し、その時点から今日を見、今日まで導かれた歩みの全体を見通す。そこに確かな主なる神の御手の導きを認めないでしょうか。

②今日から十二年後を
十二年後、どこで何を主イエスの「安心して(平和のうちに)行きなさい」とのみことばに励まされて。

たとえその時までにすでに死を迎えているとしても、「子どもよ。起きなさい」(54節)と、復活の主イエスの言葉に慰められて、復活の主イエスのみこころを十二年の歩みにおいて求め従う。

(3)日々の生活に対する主イエスのご配慮

①「安心して行きなさい」

②「娘に食事をさせるように言いつけられた」
ここに見るのは、主の祈りの中の「日ごとの糧」についての祈りに通じるものです。マタイの福音書6章19~34節の箇所を味読。全体の流れの中で特に33、34節。

◇


宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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