神様の日本への愛実行委員会(実行委員長:奥山実氏)によって開催されている実践いやし決起集会は今年10月4、5日に淀橋教会(東京都新宿区)で行われる李ヨンフン牧師の来日に備えて超教派で行われている祈祷会である。 世界で一番大きな教会といわれるヨイド純福音教会牧師の李ヨンフン氏は、東日本大震災復興支援としてこれまで日本福音同盟(JEA)、日本キリスト教協議会(NCC)に合計4,000万円の支援を提供して来た。
李氏は2010年のエジンバラ東京で世界教会協議会(WCC)総幹事オラフ・フィクセ・トゥヴェイト博士と会合し、2013年に韓国釜山で開催される第10回WCC総会について「韓国の聖霊派教会であるヨイド純福音教会は全面的にWCC総会を支持します」と伝えていた。
韓国ソウルにあるヨイド純福音教会は83万人もの教会員を抱えており、韓国最大の聖霊派の教会といわれている。同教会は韓国基督教会協議会(NCCK)に加盟しており、トゥヴェイト総幹事も同教会の全面的協力の姿勢について「ヨイド純福音教会が第10回世界総会において韓国の加盟諸教会と実りある協力関係を成していかれることに感謝します。ヨイド純福音教会が全面的に協力していただけることで、韓国で行われるWCC世界総会がより重要性を増すものとなります。」と述べていた。WCCでは同教会によって諸教会一致の働きが新たに開かれ、WCC加盟教会以外の教会も働きの中に加わっていくようになることを期待している。
実践いやし決起集会では毎回、東日本大震災を覚えて日本中が真剣に助け合い素晴らしい復興がなされるように、10月4,5日に淀橋教会で行われる李ヨンフン氏の集会が教団教派を超えて、互いに協力し一つとなって日本を振り動かす変革・イノベーションの集会となるように、セミナー会場が満席となるように、御言葉が生きていて力がある体験、心、身体のいやしのために毎回祈祷会を開いている。
第4回実践いやし決起集会を引導した岡田氏は、メッセージの中で自身の信仰、聖霊体験の証をした。
日光オリーブの里断食祈祷聖会および東京福音リバイバル聖会の事務局長を務める岡田氏は、自身がオリーブの里の集会の断食祈祷聖会で約20年前に霊的な恵みを受け、断食して祈っていったときに祈りがかなえられていった体験を証し、「祈りがかなえられるというのは体験。皆が祈りが叶えられるチャンスを持ってほしい」と語った。
岡田氏は、聖霊を22年前に受け、33歳の時に神イエス・キリストと出会ったという。それまでは眼鏡専門店の経営者であり、その前は測定器メーカーの横河電機でコンピュータ関係の開発を行っていた岡田氏は、それまでの自身の人生について、「人生を自分なりにやって行けばいいと思っていた。幽霊にもかなしばりにも遭った事が無い人間が、純福音東京教会に行って、そこの牧師は韓国人だったけど大変な思いをしたのだろう―と思った瞬間、頭の中で韓国人牧師の姿が迫ってきた。聖霊が臨んだ時に人前で涙を流して泣いてしまった」と証した。
それから、「神様がそうするべきだ」と言う事をする人生が始まったという。やがて岡田氏の経営していた眼鏡専門店が清瀬全福音教会となった。岡田氏は自身の信仰の歩みの中での「いやし」の体験についてルカの福音書8章43節~48節を引用して証した。
同箇所では長血を患った女の話が書かれてある。律法において罪の結果と理解されていた長血を誰にも直してもらえなかった女が、イエスの後ろに近寄り、こっそりとイエスの着物に触ることで、出血が止まった話が書かれている。
実際に手を置く祈りによって数々のいやしの奇跡を体験してきた岡田氏は「いやし」の体験について「いやされたいと思うとき、自分の中では『恥ずかしい』と感じることがあり、人知れず祈ってもらいたいというのがある。祈ってくれる人は神様のしもべ、長血の女には『衣のすそにさえ触れれば』という謙遜さがあった。衣のすそに触ったときに、触りさえすれば力が流れて、有り余る神のパワーが流れるはずだから、という信仰が彼女にあった。神の力の原理というのがある。按手される場合、二人で共に祈る場合、奇跡の神の力は形は違っても、聖書にある形で起こる。それが聖書から解き明かされなければなかなか奇蹟は起きない。御言葉を知っている事はとても大事なこと」と証した。
またクリスチャンが文字ではなく御霊に生きる必要について、「文字は殺し御霊は生かす(Ⅱコリント3・6)と書いてある。文字だけ使うと殺し合いになる。聖書のことばを使って『ここにそう書いてある』と言い合えば、戦いになってしまう。その結果傷つけ合って殺し合ってしまう。だから『クリスチャンは嫌だ』と言われる。私は何回『クリスチャン嫌いです』と言われたかわからない。自分がクリスチャンとして皆に良く思われるように聖霊によって解き明かされた御言葉により人格形成しなければならない。皆さんひとりひとりが草の根運動をしていかなければ」と注意を促した。
御霊について、岡田氏は、「霊的なことがわかるようになったのは、体験を積み上げたから。霊的な知識を増やすことで、解決できるものが増えていった。無限に御霊が与えられる。神の言葉を語る中に、『光よあれ』と言って作られた神の力がある。肉は御霊に逆らい、御霊は肉に逆らう(ガラテヤ5・17)。御霊に歩まないと、奇跡が起きても神はいないと思ってしまう。自分の中にある欲というものがある。『私を支配している悪霊よ出て行きなさい』と祈ると、欲に関わっていたかいないかがわかる」と説いた。
また能力と賜物の違いについて岡田氏は「タラントは能力。能力をもらうなら、セミナーや弟子入りなどして教わる形で身につける。賜物は働きに応じて同じ御霊によって与えられるもの。いやしの賜物、預言の賜物、異言の賜物、知識の賜物などが与えられる。御霊の力が教会形成に大事。能力だけでやると能力主義になり、サタンの誘惑に遭う。また、賜物は大事にして用いていないと、だんだんと廃れていく」と説いた。
またいやしを受ける秘訣について、長血の女がイエスの着物のふさにさわったときイエスから力が出ていったことに触れ、「力というかたちで考える。祈られるときには『力が流れる』という受け身の姿勢をどうとるか?その姿勢次第でいやしが起こるものもあれば起こらないものもあり、賜物が分与されるものもあればされないものもある。そのわずかの時間の間に瞬間最大信仰で臨むことができたらその時に(いやしや賜物を受ける)チャンスがある。あなたの信仰があなたをいやす。信じるものにはどんなこともできる。何でできないかというとその時の信仰、謙遜さが低くないから。謙遜で姿勢が低いという状態がどの程度あるかにかかっている。どの程度遣わされた人を受け入れているかにある」と説いた。
次回実践いやし決起集会は6月21日、沖縄インマヌエルクリスチャンチャーチ牧師の中里幹子氏によって行われる。