今日の箇所は、羊飼いが羊を一匹一匹大切に世話をするように、弱い私たち一人一人に関わって下さる神の愛が描かれています。
1.徹底的な愛を注いで下さる神
私たちが奉仕し、愛し合い仕え合いましょうというのはどこから来ているのでしょうか。それは天地宇宙の造り主である神が私たちを徹底的に愛される神だからです。神は羊飼いが自分の羊を散らされたまま放っておくことがなく、何があっても探し出し、守るように愛して下さいます。
この神の愛はどのように具現化されたのでしょうか。ヨハネの福音書10章に、「わたしは、良い牧者です。良い牧者は羊のためにいのちを捨てます」とあります。神の愛は、私たちを救うために命を捨てられた御子イエスのご生涯において具現化されました。この本物の愛を決して忘れてはなりません。
2.救われるために資格は要らない
世界のどの国にいようと、どの民族の中にいようと、神を信じる神の民を神は広い心で導いて下さり、一つに集め栄えさせて下さいます。神の愛の選びに制限はありません。
どんな立派な人だから、どんな血筋だから、どんな資格やコネがあるから、救われるのでしょうか。マタイの福音書11章に、「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます」とあります。たとえ、弱く、取るに足らない者であっても、素直に神の恵みを求める者は、例外なく、誰でも恵みをいただくことができるのです。
イエスがよみがえられた時、弟子たちに、「あらゆる国の人々を弟子とせよ」と命じられました。神の寛大な導きは私たちにも与えられています。神の不思議な導きの中で、罪と後悔の生活から救い出され、神の国の住人とされたことを感謝したいのです。
3.満ち溢れる祝福で潤して下さる神
ヨハネの福音書4章に、「わたしが与える水を飲む者はだれでも、決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠のいのちへの水がわき出ます」とあります。イエスは、あなたの命や人生の全ての場面に、たとえ死んでも永遠の命に続く豊かな命の水を与えて下さいます。だから私たちの心はいつもはつらつと元気で感謝できるし、健康で、将来の計画や老後のことでも、一つ一つに神の恵みをいただくことができます。尽きることのない恵みを感謝しましょう。
神のご性質は恵みと救いです。私たちはイエスを信じていますから、もう人生に迷いはありません。イエスが私たちの歩むべき正しい人生の道であり、イエスの中に全ての真理があり、イエスを通して私たちは本物の命にあずかります。まことの神が私たちの魂の中におられ、私たちの教会は世の中にはない神の恵みを体験しています。「私を用いて下さい。私の中にまことのキリストの姿が映し出されますように」と祈ろうではありませんか。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。