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途上国ジェンダー問題、エイズ蔓延の大きな要因

2011年11月3日17時53分
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関連タグ:エイズ世界教会協議会(WCC)
途上国ジェンダー問題、エイズ蔓延の大きな要因+
エジンバラ2010で会合を行っているサロジニ・ナダル博士(左)(写真:世界教会協議会)

サロジニ・ナダル博士は南アフリカにおけるジェンダー、宗教および健康問題に関して長年取り組んでいる女性神学者である。彼女は現在南アフリカのクワズール・ナタール大学(UKZN)の宗教・神学学校ジェンダーと宗教プログラムのディレクター兼上席講師として勤務している。

ナダル博士は南アフリカ諸教会の活動に深く関与し、南アフリカ社会における女性の健康問題、同国地域社会に根付いている家父長的価値観やジェンダー差別問題について取り組んできた。

世界教会協議会(WCC)は11月を健康といやしの月に定めており、ジェンダー問題、性生活の問題に関する聖書的価値観に則った考察を行う活動も立ち上げている。ナダル博士は「ジェンダー差別とジェンダー差別による女性の健康問題-神様のかたちとして創造された私たち」との題目でWCCコミュニケーションズのインタビューに応じた。

Q 南アフリカ社会の女性たちが健康問題で直面している主たる問題は何ですか?またその問題にジェンダー差別がどのように影響しているのでしょうか?

ナダル氏 健康であるということは必ずしも病気ではないことを意味するわけではないことを知ることがとても重要です。健康であるということは一個人の生活において肉体面、感情面、精神面、そして霊性というすべての面で健康であるということを意味します。ジェンダー差別はこれらすべての面で女性の健康問題に影響を与えており、社会的不平等に直面するだけではなく、肉体的な死を導く要素も含まれています。もっとも心が痛い女性の健康問題の例としては、南アフリカでのエイズ問題が挙げられます。ジェンダー差別が同国でのエイズ蔓延の大きな要因になっており、同時にエイズに感染した患者の扱われ方、配慮や支援のされ方も問題となっています。エイズはジェンダー差別が蔓延した政治社会的枠組みの中で広まることが知られています。

Q 諸教会がそのような社会における女性の健康向上のためにどのようなことができるのでしょうか?

ナダル氏 教会の女性による組織が活発に活動することによって、地域社会の女性の健康向上、より良い福祉生活を導いていくことができると思いますし、そうするための余地がたくさん南アフリカの諸教会には残されていると思います。そのような女性クリスチャンによる活動団体によって地域社会の家父長的な社会体制に挑戦し、社会に変化をもたらしていくことができるようになるでしょう。そのようにして地域社会の女性たち自身がジェンダー平等に関する強い意識をもつことでのみ社会が変革していくことが可能になるでしょう。

南アフリカの地域社会では、夫を亡くした未亡人が一家の財産を守るために夫の親族と性的関係をもつことが好ましいとされるという伝統的な慣習も残っています。また女子割礼や結婚に備えて女性にジェンダー差別的価値観を植え付けて結婚への準備をさせたりするなど全ての社会的な女性を圧迫する要素がエイズやその他女性の健康問題の蔓延につながっています。このような伝統的習慣を変えるには女性の意識がどのように変わるかにかかっています。

Q 諸教会がジェンダー平等と健康向上に関して支援していく役割についてどのように思われていますか?

ナダル氏 南アフリカにおけるジェンダー差別、女性への暴力に関する数多くの調査から、現在においてもジェンダー差別問題はとても根深く残っていることが伺えます。だからこそ、南アフリカ諸教会の役割が非常に重要になっています。

このような社会に住む人々に影響を与える大きな方法の一つとして神聖な文章、つまり聖書を用いて正しい価値観を教えることが挙げられるでしょう。聖書はジェンダー問題とジェンダー差別が病気や死に結びつくのを良く説明する情報源に富んだ書物です。聖書からその例を引用するなら数が多すぎるでしょうが、問題の核心は聖書を通じて人間の尊厳について知らせ、人は男性も女性も「神様のかたち」として創造されたことを教えることにあると思います。

Q 「神様のかたちとして創造された」という意味をどのように理解されていますか?

ナダル氏 中東では創世記の男女創造の神話について、男性のあばら骨から女性ができたという単純な理解の仕方を通して、社会におけるジェンダー関係について上下関係を作ってしまっています。

しかしフィリス・トリブル氏(*)は「これまでの長い時代において、『女性が男性のあばら骨から創造された』という聖書の箇所が家父長制が神の御心であると社会的に認識する要因となってきました。女性は男性に従属する存在であり、女性は男性を誘惑する呪われた存在であるために男性が女性を支配する権限を与えられたと認識されてきました」と歴史的な女性差別問題について分析されておられますが、聖書を良く読めば、女性が地上のちりからではなく男性あばら骨から創造されたということは、女性が神様に完全に似た存在として創られたことを意味し、そのために女性への暴力は「神様への暴力である」ということがわかるはずです。

*フィリス・トリブル氏は旧約聖書学の教授で、フェミニスト的旧約聖書解釈をもって男尊女卑の思想が書かれていると認識されがちな旧約聖書におけるフェミニスト的な主張の数々を分析しており、フェミニスト的旧約聖書解釈における世界的権威としても知られる女性である。

関連タグ:エイズ世界教会協議会(WCC)
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