シオンとの架け橋と聖書研究会が共催で行うエイタン・シシコフ師来日セミナーが28日に大阪で、30日に東京で行われた。イエスをメシアとするユダヤ人「メシアニック・ジュー」が組織する団体の活動を紹介し、神の歴史における中心地イスラエルへの理解と協力を求めた。「イスラエルに救いをもたらす異邦人の使命」と題してセミナーが開かれ、日本の歴史的救いへの参加を呼びかけた。
東京・大手町サンケイプラザで行われた講演でエイタン・シシコフ師の講演の一部が終了した後、聖書研究会の村岡丈夫師が応答講演を行った。村岡師は「イスラエルには毎年行っている」と語り、イスラエルの回復に向けての祈りについて「75年の長い歴史をもったイスラエルのための祈りは日本からまず始まったのではないか」と日本とイスラエルのつながりについて語った。
またユダヤ人が持つアイデンティティについて「ユダヤ人はマタイの福音書1章1節を見て涙を流す」と村岡師は語り、聖書を神の預言として絶対的に信じるユダヤ人が、イエスの系図がユダヤ人の先祖であるアブラハムから始まることを知れば、感動して涙を流すほどであることを伝えた。
村岡師によれば、ユダヤ人は金髪で青い目のイエスの肖像画を見て、イエスをローマ人だと思っている。また、新約聖書を読む事が禁じられているため「イエスがユダヤ人」であることをユダヤ人は知らない。そのため、マタイの福音書1章にある「アブラハム、ダビデ、イエス」とつながる系図を見て驚くのだという。
聖書の言葉に感動して涙を流すほど、聖書が自分達に与えられた神の絶対的な預言であると信じ、メシアを待ち望むユダヤ人の姿に「ユダヤに住む人々にただ聖書を読ませるだけで半分以上が信じるのではないかと考えている」と村岡師は希望を語った。
村岡師は「私たちの目の黒いうちに再臨が来ます。メシアニック・ジューが現れたのです」と力強く語り、「本当の命、働きに目覚めてください。超教派的来臨に参加してください。」と熱く語り掛けた。