米国で最初のキリスト教海外宣教団体「アメリカン・ボード」が設立した群馬県前橋市の私立清心幼稚園が、今年で創立110周年を迎える。
記録によると、清心幼稚園は1895年11月21日に認可され、12月1日に入園式を開催。認可され現在まで続く幼稚園としては全国有数の古さという。
1936年に建てられた旧園舎は、一昨年に建て替えられ、昨年4月に新校舎が完成した。三階建コンクリート造の園舎は、昔の面影を残す簡素で清楚な外観を持つが、外断熱の建物で夏でも冷房不要のつくりだ。
110周年の記念行事としてこれまで、講演会や遊ぶ会などを開催してきた。最後の行事として11月12日にジャズライブを予定している。
アメリカン・ボードは1870年より日本での宣教を開始。同志社大学の設立者である新島襄も、米国留学からの帰国時にはアメリカン・ボードからの派遣宣教師の立場で帰国した。清心学園の設立の中心となったのは、アメリカンボードのメリー・シェッド宣教師。現在は、単立のプロテスタント幼稚園として存続している。前橋市内には、アメリカンボードの宣教師館(現共愛学園の共和館)も残る。