最近のギャラップ世論調査によると、全米の半数以上の人々が進化論や科学的証拠を否定し、「神が人を創造された」と聖書が述べたとおりに信じているという。
この世論調査は、「人類の発現と進化についてどちらの文章がよりあなたの見解に近いか?」という質問に答える形で昨年9月に行われた。
その結果、53%が「神が聖書が書かれたように人を創造された」と答え、31%が人は自然に進化したわけではなく、「神が導かれた」と答え、12%が「神が何の介入もせず、ただ進化してきた」と答えたという。
報告書では、「世論調査ではアメリカ人が進化論を生命起源を説明する最高の方法であるとは考えていないことが明らかになった。アメリカ人は科学的証拠の優越性を認めているわけではないようだ」と結論付けたという。
さらに、世論調査では共和党員の57%、民主党員の44%が「神が始めから今ある姿に人を創造された」と言う見解を信じているということがわかった。
また18歳から29歳の人々の43%、65歳以上の人々の50%が聖書的創造論を支持しているという。しかしながら、教育を受けた人ほど聖書的見解を否定する傾向にあるという。高卒の学位を持つ人の58%は聖書的創造論を信じるが、修士の学位を持つ人になるとその割合は25%に減少するという。
今回の調査から、聖書的見解に関連する人の起源に関するいくつかの特徴があり、教育レベルの低い人々、教会に定期的に出席している人、65歳以上の人、共和党員の人は神が人を今あるように最初から創造されたと信じる傾向にある事が明らかになった。
ギャラップ世論調査では1982年以来異なる方式で同じ質問を尋ねてきた。そして1982年以来継続的に45%以上の人々が「神が人を今ある形に最初から創造された」と信じているという結果が出ていた。
米国では、進化論、知的デザイナー、聖書的創造論に関する議論は学校や裁判所で継続的に広がっている。
2月下旬になって、進化論を支持する科学者の集団が公立学校での宗教的プレッシャーに抵抗して運動を起こしたという。
また先月、1万人以上の主流教会の聖職者らが創造論の文字的な解釈を否定する声明文に署名したという驚くべき動きがあった。この「聖職者書簡プロジェクト」では「聖書の永遠なる真実と科学による最近の発見はよく調和することができる」ことを強調し、米学校教育委員会に対しては系統だった創造論や知的創造論ではなく、進化論を科学教育の中核として教える科学の授業カリキュラムを保持するように促したという。