[セントルイス 12日 CP]米NCC(米国キリスト教協議会)とキリスト教系ボランティア団体Church World Serviceの合同例会が米ミズーリ州セントルイスで8日から行われ11日、「4分の3しか認められていない」子どもの人権が今後見直される必要があると呼び掛けた。
米NCC子どもと家庭の権利委員会のアン・タウホィー氏は発言の中で「わたしたちはこれまで、子どもに対する尊敬の意に欠けているところがあった」と指摘、「今日発表された方針に基づいて、わたしたちは、教会、社会、世界で子どもの人権が十分守られているか再考しなければならない」と話し、保育や公教育など具体的な課題に協働と誠意というキリスト教的基盤が必要と述べた。
この日に発表された基本方針は「教会と子ども:21世紀のビジョンと目標」と題された。NCCによる子どもの人権に関する声明としては初。「全ての暴力を克服する10年」に関連して発表され、51の目標を含む7つのカテゴリー(信仰共同体、家庭、教育、安全、芸術、レクリエーションと文化、経済保障と健康)からなる。
基本方針は「神が教会を育てたように、我々もイエス・キリストが宣言された神の愛において子どもたちを育成しなければならない。我々には、子どもたちに神を知り主を愛することを教え、彼らの魂と御霊の働きを励まし、子どもたちの身体的、感情的、霊的必要を満たす責任がある」と記している。また、このほか「すべての子どもはかけがえのない神様からの贈り物」「教会は、子どもを守り、子どもを守る家庭の健康と成長を助け、また子どもたちの霊性と賜物を発見し育てるために、子どもたちの必要、興味、好奇心を満たし応援する立場にある」「子どもたちの幼年期における保全と尊厳は、いかなる宗教的、民族的、政治的状態においても損なわれてはならない」などと述べられている。(ChristianPost.com)