米ロサンゼルスにあるサウスベイ・ジャパニーズ・クリスチャン・フェローシップ牧師でバリトン歌手の安藤秀世師が25日、ベーカリーキッチン「ぶどうの木」(青森県八戸市)でコンサートを行った。地域の人々に安心でくつろげる場所を提供したいと、1987年に開業した同所には当日、地域の住民らおよそ40人が集まった。
安藤師は1964年、25歳で渡米。歌を歌いたい一心で教会に通い始め、同年、米国で受洗した。33歳で結婚。42歳で旅行会社のオーナーとして独立した。88年、腹部の腫瘍手術のため入院したとき、「もし命が助かったら、それからの人生は全て神様に捧げよう」と決意。61歳で牧師となった。
コンサート開催のきっかけはちょうど1年前。安藤師が米ロサンゼルスの日系ゴスペルクワイヤ「NCM2」と一緒に同所で来日コンサートを開催した際、「来年は一人で」と約束したのだという。
安藤師は、自分が牧師になったきっかけや青年時代の思い出を語り、美しい歌声にのせて会衆に福音の知らせを伝えた。