グランドキャニオンなどの大自然を巡り、聖書に記された創造論を学ぶツアーが話題を呼んでいる。創造論の日本への普及を推進するラブクリエーション(会長:佐々木満男・国際弁護士)主催の「アメリカ西部7日間の旅」だ。今年も9月20日から26日の日程で行われる。
ツアーの一番の魅力は、なんといっても深さ約1・8キロ、全長約446キロ、幅は最大16キロにまで及ぶ大渓谷、グランドキャニオンだ。今回ナビゲーターを務める韓国ハンドン大学のイ・ジェマン教授は著書「創造科学コンサート」で、ノアの洪水前にできた層と洪水によってできた層との境界を観察するのに、グランドキャニオンは最適の場所だと説明する。
聖書をよく見ると、全地球を覆う水が引いて乾いた地が形成される場面が、創世記に2箇所記録されている。一つは、天地創造の3日目、天の下の水が1箇所に集まり、地が現れた場面(創世記1:9)。もう一つは、ノアの洪水時、水が山々を覆い、地上にいたすべての生き物がことごとく死んだ後、水が地上から引いた場面(創世記7:11〜8:5)だ。
イ教授によると、地球上で最も普遍的な地質現象が、地球規模で起こったノアの洪水の事実を明らかに証明しているという。それは、地層のある部分までは化石がまったくないのに、ある部分から急に大量の化石が発見されるという現象だ。進化論の立場では、地球上のあらゆる場所で観察できるこの現象がなぜ起きるのかを十分に説明できない。
構造の単純な生物の化石ほど下の層に、複雑な生物の化石になるほど上の層にあることを示した「地質年代表」は、生物の進化の過程をわかりやすく説明する資料として、日本の教科書でもよく紹介されている。だが驚くべきことに、そのような地層の現象を実際に観察できる場所は、この地球上に1箇所も存在しないのだ。
天地創造の地は、生物が造られる前にできたので化石を含んでいない。もちろん、通常の洪水で土砂に埋められた生物が化石になる可能性はあるが、それを発見するのは難しい。一方、ノアの洪水時に造られた地層には、当時生息していた生物の化石が多く含まれているのだ。
化石がなく複雑に変形した層の上に、無数の化石を含んだ平坦な層が突如現れるのは、ノアの洪水の痕跡だ。グランドキャニオンでは、こうした断層がはっきりと観察できる。ツアー参加者たちは、神が「見て良しとされた」地の痕跡と、洪水の裁きを示す地を一度に目撃するのだ。
イ教授は著書で、グランドキャニオンに秘められた神のみ思いを強調する。「さばきの跡でさえこんなにすばらしいのなら、見て良しとされたその姿はどれほど美しかったことでしょう。また、救われた人が行くべきところは、どれほどすばらしいことでしょう」
今回のツアーにはナビゲーターのイ教授のほか、チャプレンとしてウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会主管牧師の峯野龍弘氏、日本人ナビゲーターとして創造論研究会主事で水戸第一聖書バプテスト教会牧師の宇佐神実氏が同行し、現地で聖書のメッセージを伝える。
グランドキャニオンのほか、全米でも屈指の美しさを誇る町セドナや、3万5000平方キロに及ぶモハビ砂漠、数千個の柱が美しい彫刻作品のように並ぶブライスキャニオン、傾斜理で世界一有名なザイオン国立公園などを巡る。
これまでのツアー参加者からは、「自分は宗教を持たないが、目の前に広がる景色が『神の創造物』だと確信した」「自分にとって神の創造の業は聖書の中の『物語』だったが、ツアーに参加して、神の創造の力が具体的に迫ってきた」など、多くの感動の声が寄せられている。
参加費は成田発着、燃料サーチャージ込みで28万5000円。申し込み、問い合わせは、シオントラベル(電話:03・5811・5253、Eメール:[email protected]、担当:松崎)まで。