「神は語られたことを必ず実現してくださいます」。1日から東京・銀座の教文館ウェンライトホールで行われているレイモンド・ムーイ氏来日セミナー。2日午後6時からの集会も100人以上の参加者で会場は満席となった。ムーイ氏は、マタイによる福音書8章でイエスが感心した百人隊長の話に触れ、神の言葉の持つ圧倒的な力を強調した。
「私たちは人々に神の愛を知ってほしいと願う。でも、あなたはどんな種を蒔いていますか。あなたが蒔いた種を見てください。蒔いたものが福音の種でないと、福音の収穫はありません」。ムーイ氏は、教会の成長は神の御言葉を宣布するところから始まり、イエス・キリストについて人々に語るときに、語る者がまず心で信じていなければ、「語っても説得力がない」と強調。福音を語り、人々の心の「畑」に福音の種がしっかりと蒔かれるかどうかは、表面的な言葉のうまさではなく、神の力にかかっていると説いた。
しもべがいやされることを願った百人隊長にイエスは、「わたしが行って、いやしてあげよう」と言われた。しかし百人隊長は、イエスが自分のところに来ることを丁寧に断り、言った。「ただ、ひと言おっしゃってください。そうすれば、わたしの僕はいやされます」。ムーイ氏は、「神の国は、神の権威を語るところから始まります」と語った。
詩編107編20節「主は御言葉を遣わして彼らを癒し、破滅から彼らを救い出された」を引用し、「私たちの理由付けではなく、神がその御言葉を通して私たちを癒してくださる」と強調。さらに、エフェソの信徒への手紙3章20節「わたしたちの内に働く御力によって、わたしたちが求めたり、思ったりすることすべてを、はるかに超えてかなえてくださることのおできになる方に、・・・」を引用し、「神はあなたの測りで制限される方ではない。私たちの思う範囲が神の限界ではない。神はあなたが求める以上にくださる」と訴えた。
最後に、「あなたの内に宿る(神の御言葉の)力が、あなたの内に奇跡をもたらす」と強調し、会衆の病のいやしを祈った。すると▲祈りの中で両足のひざの痛みがなくなった、▲数年間悩んでいた腰の痛みが完全になくなった、▲一年以上痛みを感じていた肩の痛みが消えていったなど、いやしの奇跡が次々と起こった。ムーイ氏は、「どういう病名であろうと、それがたとえがんであっても、神はあなたにいやしを与えてくださる。神の力があなたの内側で働かれる」と力を込めた。