日本ブリタニカで95年度の営業第1位(世界142カ国中)に輝き、04年には日本最大級のサンプルモール「サンプル百貨店」で新しいビジネスモデルを切り開いた飯島淳代さん。08年10月に株式会社ピションを設立し、「地球環境」と「健康」、そして「家族の対話」をテーマにした2イン1のコミュニティーサイトを09年9月にオープンさせる。
今回新しくオープンするのは、家族単位で楽しむコミュニティーサイト「元気が丘のドクトルおじさん」とグリーンコンシュマーのための情報サイト「eco 1 project (エコ・ワン・プロジェクト)」、そして美しい自然を画像で紹介し、環境保護への意識を高める「地球の声を聴く」の3サイト。それぞれが連携し、ひとつのコミュニティーを形成している。
「元気が丘」は、個人でなく家族単位の参加が原則。家族でコミュニケーションを楽しむことで、「家族という単位を大切にしてもらいたい」とこだわりを語る。ユーザーは「となりの晩ゴハン」や「元気なおとなりの健康法」など、健康な暮らしに関する有益な情報をサイト上の「おとなりさん」と共有。企業が消費者に一方的に押し付ける情報ではなく、同じ消費者が本当にいいと思う商品や情報を共有できるのが「元気が丘」最大の特徴だ。
「元気が丘のおとなりの街」を想定した「eco 1 project」では、環境保護に取り組む企業やその商品を紹介。「どの企業の、どの商品を購入することが地球のためにいいのか」という視点をユーザーに提供すると同時に、環境保護に対する企業側の意識を高めるという効果も期待できる。
「eco 1 project」に直結する「地球の声を聴く」では、ユーザーに地球を大切にするという意識を高めてもらおうと、自然の美しさを画像で紹介。またユーザー同士の共有感を高めるために、画像上にコメントを書き込めるようにするなど、工夫を凝らした。
社名の由来は、旧約聖書の楽園エデンをうるおす水の流れる川「ピション」。そこには人と自然を生かす最良のものが溢れている。「もっと人に優しいコミュニティーを作りたい。もっと地球環境に優しいものを応援したい。人々が健全な心身をもって、笑って幸せに暮らす為の情報発信をしていきたい」と会社を立ち上げた。
聖書には、この地球はすべて一人の創造主によってつくられ、人間はその創造主によってちりからつくられたとある。人も地球と同じちりからつくられた存在であるならば、人が自然を大切にするのは当たり前。クリスチャンである飯島さんの環境保護への思いは、ここから始まっている。
そして、「企業の都合ではなく、お客様に本当に喜んでいただける」サービスを提供すること。医療や食の安全についての不安が渦巻く中で、未来医療の先取りとしての「予防的健康管理」の実現を目指す。