いのちの言葉聖書学校の卒業式が6月29日、山梨県南アルプス市の若草生涯学習センターで行われた。ポルトガル語で授業を行っている山梨校の11人と、日本語オンラインクラスの5人の計16人が卒業し、梶田のり子校長が一人一人に卒業証書を手渡した。
いのちの言葉聖書学校は、ブラジルのペンテコステ派教団「いのちの言葉教会」(ポルトガル語)が運営する聖書学校。2019年に開校し、日本のほか、米国、ポルトガル、モザンビーク、アンゴラ、またチリやコロンビアなど南米6カ国で展開している。20年からはオンラインクラスも開始。他教団からも入学者を受け入れており、設立からまだ5年しかたっていないが、既に多くの卒業生を輩出している。
卒業式には、いのちの言葉教会の日本における監督者であるリシア・グアルダード牧師が来賓として出席。「私たちがこの聖書学校で勉強した御言葉は、植物の種と同じでどんな状況においても芽が出る力があります。ですので、この御言葉をもって大胆に福音を伝えてください」と述べ、卒業生らを激励した。
卒業生代表の紺屋敏幸牧師(トゥルー・ウェイ・チャペル)は、「この聖書学校では、キリストにある私たちの立場や、私たちがどのような恵みを受けているのか、また、それをもって私たちは何をすべきなのかを実践的に楽しく学び、成長を実感できました。卒業はゴールではなく、奉仕者としてのスタートで、神様の栄光を表し続けていきます」と決意を新たにした。
日本語オンラインクラスの卒業生である田中秀宗さんは、「私は自分なりに聖書を何度か通して読みましたが、疑問に思う箇所が多くありました。聖書学校では、『自分なりの解釈をなるべく混ぜず、聖書には何と書いてあるか』を学ぶことが重要になります。ここで学び、迷いがなくなりました」と話した。
日本語オンラインクラスでは現在、1年間で卒業できるコースを提供している。授業は週2回、1回2時間であるため、働きながらでも学ぶことができる。学生は1年の間に、「父なる神を知る」「家族のための神の計画」「聖書的な繁栄」など計18科目を履修し、クリスチャンとして力強く生きていく上で必要な内容を学ぶ。また、基本となる18科目の授業の他に、年に数回の特別講座や祈りの授業もある。
講師の一人である柏倉ジェフター牧師(東京いのちの言葉教会)は、次のように話し入学を勧めている。
「授業では、御言葉を知識としてだけでなく、どのように実践していくかも学びます。講師と学生の距離が近く、自由に質問することができ、とても楽しい環境で授業が受けられます。ヨハネによる福音書8章32節は、『真理はあなたたちを自由にする』と言っています。真理はキリストであり、御言葉です。神は私たちが、ご自身の啓示を受け取ることを願っておられます。一人や日曜日の礼拝だけでは学びきれないことを、聖書学校で共に学びませんか」
2024年度の授業は8月末からスタートする。現在、入学者を受け付けており、授業や学費などの詳細は、メール([email protected])で問い合わせを。日本語オンラインクラスのウェブサイトは現在のところないが、フェイスブックとインスタグラムで情報発信をしている。