Skip to main content
2025年11月1日17時24分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

収穫を期待して種をまく 安食弘幸

2023年7月19日16時29分 コラムニスト : 安食弘幸
  • ツイート
印刷
関連タグ:安食弘幸
収穫を期待して種をまく 安食弘幸+

「あなたのパンを水の上に投げよ。ずっと後の日になって、あなたはそれを見出す」(伝道者の書11:1)

ある時、道を歩いていると、前をジャムパンとメロンパンと食パンが歩いていました。そこで「オーイ!キミたち!」と声をかけましたが、振り向いてくれたのは、食パンだけでした。

どうしてでしょうか。食パンには耳があったから。イエス・キリストは、民衆に向かって語りかけるとき、しばしば言われました。「聞く耳のある者は聞きなさい」

イエスは深遠な真理を民衆に理解させるために、当時の人々の身近にある自然や生活の出来事を例えに用いて話されました。そんな例え話の中で有名なものの一つが「4種類の土地と種まき」の例え話です。

種をまく人が同じ種をまいたのですが、土地の状態によって結果が全く違ったのです。「種」は「神のことば」を表し、「土地」は「聞く人々の心の状態」を表しています。

第一の「道ばた」とは「かたくなな心」です。神のことばを聞いても、偏見や誤解や無知の故に、その人の心に何の影響も与えないのです。

第二の「岩の上」とは「浅はかな心」です。この人は神のことばを聞くと喜んで応答しますが、それは一時的な感情から出たものなので、少し困難や試練が来るとすぐに身を引いてしまうのです。

第三の「いばらの地」とは「世の心づかいの多い心」を表しています。しかし「世の心づかいの多い心」がどうしてみことばの実を結ばないのでしょうか。

「世の心づかい」とは、人に良く思われたいという願望が根底にありますので、「神のことば」より「人のことば」を優先させてしまうのです。

第四の「良い地」とは「聞く耳のある心」を表しています。イエスご自身の説明によれば、「聞く耳のある心」の人とは「立派な良い心でみことばを聞いてそれをしっかり守り、忍耐して実を結ぶ」人のことです。

詩篇の作者も「聞く耳のある心」の人のことを次のように言っています。

「まことに、その人は主のおしえを喜びとし、昼も夜もそのおしえを口ずさむ(思い巡らす)。その人は、水路のそばに植わった木のようだ。時が来ると実がなり、その葉は枯れない。その人は、何をしても栄える」(詩篇1:2、3)

またこの例え話は、種をまく人たちへの励ましでもあります。種をまく人は、自分がまいた種の全てが実を結ぶわけではないことを知っていました。しかしだからといって、それにガッカリして種をまくのをやめたりはしません。

種をまく人は、自分のまく種の中から確実に実を結ぶものがあることを知っていました。

マタイの福音書では「あるものは100倍、あるものは60倍、あるものは30倍の実を結びます」(マタイ13:23)と約束しておられます。ですから「種をまく」こと。神のことばを語ること。福音宣教に励むことを決してやめてはいけません。

まいた種の中から必ず実を結ぶ種があるからです。

19世紀の初頭、スコットランドの田舎の教会に一人の牧師が赴任して来ました。彼は一生懸命伝道をしましたが、結局その年、彼の働きによって信仰を持ったのは一人の少年だけでした。

彼がまいた種は、ほとんど実を結ばなかったのです。教会の人たちはこの結果に失望し、その責任はこの新任牧師のせいであると結論付けて、この牧師を解任しました。この牧師の名前は分かっていませんが、この牧師によって信仰に導かれた少年の名前は歴史に刻まれています。ロバート・モファット(Robert Moffat、1795〜1883)です。

彼は1816年、南アフリカへの宣教師となり、カラハリ砂漠の近くに49年間滞在し、多くのアフリカの人々をキリストに導き、現地の言語に聖書を翻訳したり、農業やかんがいを指導し、キリスト教の歴史にその名を残す偉大な神の僕となったのです。

また、モファットの影響を受けたディビッド・リビングストン(David Livingstone、1813〜73)は、彼もまたアフリカ大陸への宣教師となるのです。ちなみにリビングストンは、モファットの娘と結婚しています。リビングストンの働きを通しても、多くのアフリカの人々がキリストの救いにあずかったのです。

それからさらに数十年後、医者への道を志ざしていた一人の米国人高校生が、ロバート・モファットの伝記を読んで宣教師の志を立てます。

ウォルター・ランバス(Walter Lambuth、1854〜1921)。彼はやがて、日本への宣教師としてやって来て、ミッションスクールを設立します。それが広島女学院や関西学院です。あの名もないスコットランドの牧師がまいた種は今日、実に豊かな実を結んでいるのです。

パウロの励ましの言葉です。「ですから、私の愛する兄弟たちよ(姉妹たちよ)。堅く立って、動かされることなく、いつも主のわざに励みなさい。あなたがたは、自分たちの労苦が主にあって無駄でないことを知っているのですから」(1コリント15:58)

◇

安食弘幸

安食弘幸

(あんじき・ひろゆき)

峰町キリスト教会牧師。1951年、島根県出雲市に生まれる。関西学院大学社会学部卒。大学時代は硬式野球、関西六大学リーグのスラッガーとして活躍。関西聖書学院卒。セント・チャールズ大卒(哲学博士)。JTJ宣教神学校講師、国内外の教会や一般企業、ミッションスクール、病院、福祉施設などで講演活動を行っている。著書に『キリストを宣べ伝える―コリント人への手紙第二』『心の井戸を深く掘れ』『道徳力―モーセの十戒に学ぶ―』『ルツの選択、エステルの決断』など多数。

■ 峰町キリスト教会ホームページ
■ 峰町キリスト教会 YouTube
■ 峰町キリスト教会 Facebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:安食弘幸
  • ツイート

関連記事

  • 神に用いられる女性たち 安食弘幸

  • 神を驚かせる信仰 安食弘幸

  • 人の弱さの中に働く神の力 安食弘幸

  • 喜べば喜び事が、喜んで喜び集めて喜びに来る 安食弘幸

  • 罪が赦される喜び 安食弘幸

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 花嫁(36)薄明かりの祈り 星野ひかり

  • ワールドミッションレポート(10月31日):エジプト 福音の力—何世代にもわたる暗闇を撃破(1)

  • ワールドミッションレポート(11月1日):コンゴのルワル族のために祈ろう

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • 約250校の子どもたち数千人が「主の祈り」を唱和 英イングランド

  • 「迫害下にある教会のための国際祈祷日」 WEA・JEAが呼びかけ

  • 日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.