2011年、長年続いたカダフィ政権が倒れた後、リビアは異なる派閥間の内戦で分断された国となった。IS(イスラム国)のような過激派や現地の小グループが、混乱に乗じて幾つかの町を掌握した。
一方、石油利権を欲する外部勢力は各派閥を支援し、外国勢力や密輸業者らは、武器を売って利益を得た。このため、何千人ものリビア人に死傷者が出た。その結果、リビア人口の60%もの人々が栄養失調に陥った。
ただし、感謝すべきことに、2020年、恒久的な停戦の調印に至った。だが、21年に予定されていた選挙は無期限に延期され、同国は今、政治的にも社会的にも手詰まりの状態だ。
統治機構の問題の解決、共同体を繁栄させるインフラの再建、そして何よりも、リビアの人々に福音の扉が開かれて宣教が進むように祈っていただきたい。
■ リビアの宗教人口
イスラム 97・0%
プロテスタント 0・2%
カトリック 1・2%
正教 1・2%