「スイカ1個の中に、種が幾つ入っていますか」
夏のある日、4〜5人の小学生が農場に来ての質問でした。数の捉え方によっては、意味が変わります。種の嫌いな消費者の立場からは「少ない」あるいは「ない」方が良いことになります。嫌いな理由の上位の一つが「多い」こと、「食べにくい」ことだからです。
このような時代を先取りして、3倍体の種なしスイカが作られました。今は極めて小さい種にした新品種が作られています。いつの時代も食べやすく、作りやすく、安定して供給できる品種が求められています。ちなみに、先ほどの質問の答えは「300〜500」です。
神が植物を創造されたときの記録が、創世記1章11〜12、29節にあります。ここに「種のできる草」「種の入った実を結ぶ果樹」の言葉が6回繰り返されています。神が強調しているところです。
10メートルに及ぶ木を、わずか1センチ内外に凝縮させたものが種です。持ち運びしやすく、生存しやすい形です。当たり前と思うかもしれません。しかし、その仕組みを聖書は「神の知恵」といいます。それ以上に驚かされたことがあります。受粉して7〜10日たったときに、つるから切り離された幼果をそのまま畑に放置しておきます。その果実の大きさはもちろん変わりません。しなびているものもあります。ところが、スイカの収穫時期に切りますと、わずかですが種ができていたことです。もちろん発芽できる黒い種です。「種の入った実」という聖書の表現は、奥が深いです。
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