わたしは、あなたがたに悟りを与え、行くべき道を教えよう。わたしはあなたがたに目を留めて、助言を与えよう。あなたがたは、悟りのない馬や騾馬(らば)のようであってはならない。それらは、くつわや手綱の馬具で押さえなければ、あなたに近づかない。悪者には心の痛みが多い。しかし、主に信頼する者には、恵みが、その人を取り囲む。正しい者たち。主にあって、喜び、楽しめ。すべて心の直ぐな人たちよ。喜びの声をあげよ。(詩篇32:8〜11)
人は、他の人から教えられたり助言を受けたりすることで、賢くなり常識的な人になり、人格者となることさえできます。自分は知っているとか、自分は常識的だとか、自分は賢いと思っている人ほど、知るべきことを知っていなかったり、非常識であったり、愚かであったりするものです。聖書は、主から教えを受けなさい、主からしつけを受けなさい、主から助言を受けなさいと言います。
1. 行くべき道
わたしは、あなたがたに悟りを与え、行くべき道を教えよう。わたしはあなたがたに目を留めて、助言を与えよう。(詩篇32:8)
キリストは、あなたが知るべきことを聖書から啓示し、あなたの内の聖霊により解き明かし、あなたに悟りを与え、行くべき信仰の道を教えます。キリストは、あなたの生活に目を留めて、もう一人の助け主である聖霊により信仰に助言を与えます。
あなたがたに新しい心を与え、あなたがたのうちに新しい霊を授ける。わたしはあなたがたのからだから石の心を取り除き、あなたがたに肉の心を与える。(エゼキエル書36:26)
私たちの心は以前、律法が書かれた石の板であり、頑固で利己的でしたが、聖霊が与えられると心の板に御言葉が書き記されます。「あなたがたが私たちの奉仕によるキリストの手紙であり、墨によってではなく、生ける神の御霊によって書かれ、石の板にではなく、人の心の板に書かれたものであることが明らかだからです」(2コリント3:3)。キリストは、聖書の言葉を啓示して聖霊により助言を与え、私たちに悟りを与え、心の板に御言葉を書き記し、行くべき道を教えてくださいます。
2. 近づく
あなたがたは、悟りのない馬や騾馬のようであってはならない。それらは、くつわや手綱の馬具で押さえなければ、あなたに近づかない。(詩篇32:9)
あなたは、キリストが聖書から教えられた信仰の道を愚かで悟れない、馬や驢馬のようであってはいけません。聖書の言葉を、愚かにも世的知識として聞くだけなら、あなたは救い主キリストに近づくことはできません。「わたしの霊をあなたがたのうちに授け、わたしのおきてに従って歩ませ、わたしの定めを守り行わせる」(エゼキエル書36:27)。主キリストを愛するあなたは、聖霊による聖書からの助言により悟りを与えられ、主のおきてに従って歩み、救い主キリストに近づくことができるのです。
3. 恵み
悪者には心の痛みが多い。しかし、主に信頼する者には、恵みが、その人を取り囲む。正しい者たち。主にあって、喜び、楽しめ。すべて心の直ぐな人たちよ。喜びの声をあげよ(詩篇32:10、11)
悪者とは、愚かで神に近づかない者であり、その人生には苦しみから来る心の痛みが伴います。しかし、聖書に書かれた主キリストの福音に信頼する者には、人生全般に恵みが伴います。御言葉の啓示に従っている正しい者たちは、主キリストにあって救いを喜び、恵みを楽しみます。試練、苦難、患難の中にあっても、心が神に対し直ぐな人たちは皆、いつも喜びます。
主の前に悪者とは、御言葉を聞いても悟らない愚かな生き方をしている人で、苦しみで心の痛みの多い人です。主の前に正しい者とは、御言葉を聞いて悟り、行くべき道に進んでいて、主の助言に対し直ぐな人です。御前に心の直ぐな人は、試練患難の中でも多くの恵みに囲まれ、いつも喜び楽しむ人たちです。「あなたがたはわたしの民となり、わたしはあなたがたの神となる」(エゼキエル書36:28)。栄光の富で喜びます。
まとめ
- キリストは、聖書の言葉を啓示して聖霊により助言と悟りを与え、心の板に御言葉を書き記し、行くべき道を教えてくださいます。
- 主キリストを愛するあなたは、聖霊による助言により悟りを与えられ、救い主キリストに近づくことができるのです。
- 主の前に正しい者とは、御言葉を聞いて悟り、行くべき道を進み、主の助言に素直な人です。御前に心の直ぐな人は、試練患難の中でも多くの恵みに囲まれ、主にあっていつでも喜んでいる人たちです。
いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。(1テサロニケ5:16〜18)
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