キリスト教主義に立つ国際的なNGO団体、ワールド・ビジョン・ジャパン(東京都新宿区、以下ワールド・ビジョン)は12月、毎月開催している支援活動などを紹介するイベント「ワールド・ビジョン・カフェ」の特別企画として、ワールド・ビジョンによる支援を受けて成長したカンボジアのカナ・ナンさんを招いての「ワールド・ビジョン・カフェ スペシャル」を開催する。
今回来日するナンさんの故郷は、カンボジア中南部にあるウドン地域。住民の95%が農業に従事するが、干ばつや洪水、不十分な道具、技術のため収穫率は低く、医療サービスも不足。そのため5歳未満の子どもの死亡率は3.5%と高く、教育への無理解、経済的理由などから就学率・識字率も低い地域であった。ワールド・ビジョンでは95年より、同地域を対象に、食料の安定確保、教育、医療・保健衛生など様々な分野における支援活動を行い、今年9月まで13年間にわたって支援を続けた。
ナンさんは、99年から9年間支援を受け、現在は幼稚園の先生として働いている。ワールド・ビジョンは、今年2月に現地を訪問したサポーターからの声として、「5年前のウドン地区は見るからに貧しいという感じでしたが、今回はワールド・ビジョンの活動が確実に実りつつあり、豊かになりつつあると感じました」などと、改善しつつある現地の状況について紹介している。
「ワールド・ビジョン・カフェ スペシャル」は、12月6日(土)午後2時半〜同4時に神戸三宮研修センター(神戸市中央区八幡通4‐2‐12)で、同8日(月)午後7時〜同8時半にワールド・ビジョンの事務所(東京都新宿区百人町1‐17‐8)で、同9日(火)午後7時〜同8時半に銀座フェニックスプラザ(東京都中央区銀座3‐9‐11)で開催される。
いずれも定員150人で参加無料だが、申し込みが必要。8日には、カフェ開始前にワールド・ビジョンの事務所を案内する「事務所ツアー」が行なわれるほか、インド風紅茶の「チャイ」も用意されている。イベントの詳細、申し込みは、ワールド・ビジョンのホームページまで。