【CJC=東京】米YMCAは、現在2100万人が全米2686の都市YMCAの活動につながっている、と発表した。その約半数は子どもたちだ。
この5年間に「会員」は全米で200万人増加した。昨年だけ見ても70万人増加している。米YMCAの157年の歴史でも最高記録だ。今やYMCAは全米規模で見ると、市民を人生のあらゆる場面で支える最大の非営利ボランティア活動組織の一つになっている。
「社会が、成人や小児の肥満、家族サポートの不十分さ、小児保育の不足など深刻な問題に直面していることは分かっている。YMCAのプログラムはこれらに対応するもので、私たちの成長は、全米のYMCAが日々、子ども、家族、そして人々が必要としている生活の改善のために大きく活動していることの反映だ」と、ニール・ニコル米YMCA会長兼CEO(最高経営責任者)は語った。「数に満足しているだけでなく、人々の生活に真の、そして積極的なものを生み出していることを誇りに思う。これほど多くの人たちが、その幸せに不可欠なものとしてYMCAを見てくれることは光栄だ」と言う。
YMCAは全米で数千もの共同体に根をおろし、低中所得階層の子どものための養育・保育、不利益や危険に追い込まれる若者のための麻薬・覚せい剤防止や対ギャングプログラム、兵役についた人の家族支援、「心と知性と体」の育成を推進するプログラムなどで、課題に対応している。
保育関係事業者として米国最大の非営利組織であるYMCAは、全国1万近くの現場で50万人以上の子どもたちのために活動している。また保育プログラムで子どもたちの2割に財政支援を行っている。
中心的な家庭の所得が米国平均を下回る地域で、1500のYMCAが活動しており、その経費は年間16億ドル(約1700億円)に上る。ほとんどが公的支援の他、民間やYMCA会員からの援助でまかなわれる。
YMCAは、50万人以上のボランティアと2万以上の全米・地域レベルの協力団体に支えられている。地域レベルでは学校、公共機関、教会、病院、青少年団体、公園、レクリエーション施設と提携している。「ボランティア、協力者、資金提供者から受ける信認と支援を高く評価する。それらの支援があってこそ、YMCAは社会のそれぞれの必要を満たすことができる」とニコル氏は言う。