「高島易断総本部」の名で活動している宗教法人「幸運乃光」に対して経済産業省は26日、相談者に対して「家族全員地獄に落ちる」「2年後に死ぬ」などと語り、高額の祈祷料や仏具代を支払わせていたとして、業務の一部を停止するよう命じた。時事通信が伝えた。
同省によると、「幸運乃光」は、易学で有名な「高島易断」が入った「高島易断総本部」という名称で活動。新聞の折り込み広告などで宣伝し、ホテルの客室などで相談会を開催。「鑑定士」と呼ばれる担当者が、初めは2000円で鑑定を行い、「息子さんの運気がどんどん下がっている。今すぐ神様に拝まないと、大変なことになる」などと説明し、祈祷料や仏具代として最高で約900万円の支払いをさせていた。
同省は、同団体の活動が特定商取引違反(不実告知など)に当たるとして、契約や勧誘などの一部業務を、28日から3カ月間停止するよう命じた。宗教法人に対して業務停止命令が出されたのは今回が初めて。