指定暴力団「山口組」の司忍(本名:篠田建市)組長(74)の側近として、秘書役を務めていた山口組系「弘道会」組員の後藤茂夫容疑者(51)=名古屋市南区=が26日、警視庁荒川署に詐欺容疑で逮捕された。読売新聞などが伝えた。
同紙によると、後藤容疑者は2010年11月、暴力団組員であることを隠し、インターネット銀行に自分名義の口座を開設、ログインパスワードなどの情報が書かれた書類ををだまし取った疑いが持たれている。後藤容疑者は、昔のことで覚えていないなどと話し、容疑を否認している。
産経新聞によると、後藤容疑者が口座を開設したインターネット銀行は、東京都世田谷区に本店がある銀行。日本経済新聞によると、後藤容疑者が開設した口座で組の資金が管理されていたような形跡はないという。
時事通信によると、後藤容疑者は司組長の秘書役を長年務めており、司組長が出掛ける際にはいつも付き添っていたという。警察は、司組長の行動など、山口組の実態についても調べる方針。