桜美林学園(東京都町田市)は、ベネッセコーポレーションおよびベルリッツ・ジャパンと包括的な連携に関して協定を締結することで合意し、15日、桜美林大学多摩アカデミーヒルズで基本協定書締結式を行った。
同協定は、人的・知的資源の交流と活用を図り、包括的な連携のもと、教育・研究などの分野において相互に協力し、社会の発展と教養豊かな国際人育成に寄与することが目的。同日の締結式には、同学園の佐藤東洋士理事長、桜美林大学の三谷高康学長、桜美林中学・高等学校の大越孝校長、ベルリッツ・ジャパンの松尾茂樹代表取締役社長、ベネッセコーポレーションの山﨑昌樹学校カンパニー長が出席した。
桜美林大学は、4月にビジネスマネジメント学群フライト・オペレーション(パイロット養成)コースの本拠地を同大多摩アカデミーヒルズに移し、米アリゾナ州フェニックスにある同大フライト・トレーニングセンターとともに、世界の航空ビジネス高等教育(Higher Education for International Airline Business)のさらなる発展を目指す。それに当たり、今回の協定では、同学園とすでにさまざまな教育研究活動で協力関係にあるベネッセコーポレーションおよびベネッセグループのベルリッツ・ジャパンと「English for Professional Purposes(EPP)」において協力することで合意した。
同学園は、「今後、グローバル人材の育成ビジョンを共有し、相互協力によってK‐12(幼小中高)、大学はもとより、大学院をも含めて、次世代の国際人を育てていく」と話す。
桜美林大学の「フライト・オペレーションコース」では、「キリスト教精神に基づいた教養豊かな識見の高い国際的人材を育成すること」という同大の教育理念に基づき、グローバル時代に欠かせない職業の一つであるパイロットの養成を目的としている。
世界のどこでも活躍できる、真の国際人たるパイロットの養成を目指した学びの仕組みは、1年次は国内キャンパスで基礎を学び、2年次秋から海外で資格取得を目指す。その後は、アリゾナ州訓練施設へ渡航し、日本のライセンスを手に帰国。さらに国内キャンパスでパイロットに必要な能力に磨きをかけ、エアラインに必要なパイロット知識を修得することになっている。