戦中は日本の初代天皇とされる神武天皇が即位した日「紀元節」として祝われた2月11日を、思想・信教の自由を求める「信仰の自由を守る日」にしようと、今年も全国各地の教会で集会が行われる。
日本同盟基督教団「教会と国家」委員会では、倉沢正則氏(東京基督教大学学長)を講師に迎え、東京都中野区の中野教会で「信教の自由セミナー」を開催する。聖書信仰に立ちながら、教会と国家の関わり方を聖書と歴史から学ぶ。大阪でも正田眞次氏(「学座・とうごまの葉の下」代表)を講師に招いき、豊中市の蛍池聖書教会で同様の集会を行う。
2月11日は1966年、「建国記念の日」として国民の祝日に定められた。戦中は神武天皇が即位し、日本が建国された日として祝われていたことから、キリスト教会の中では、この日を反戦と平和、思想と信教の自由を呼びかける「信教の自由を守る日」として、集会や学習会などが毎年開催されている。