約400年前に日本で行われたクリスマスの行列が、長崎県南島原市で再現され、当時の大名や宣教師に扮した地元住人がたいまつを持って練り歩いた。NHKが7日、その様子を伝えた。
NHKの報道によると、7日夕方、当時の大名や宣教師などに扮した約120人がたいまつを持って練り歩き、当時のクリスマス行列を再現した。地元の聖歌隊が聖歌を披露し、約430年前に同市に建てられたイエズス会による司祭・修道士の教育機関「セミナリヨ」の授業や天正遣欧少年使節に関する朗読劇も披露され、当時の南蛮料理を再現した料理もふるまわれた。
実行委員会の田島万裕会長はNHKの取材に対して、「クリスマス行列を次の世代へとつなげていきたいです」と、クリスマス行列の次世代への継承への意欲を表した。
南島原市は、戦国時代から江戸時代初期にかけて、有馬氏が統治した地で、有馬義貞とその子有馬晴信はキリシタン大名として同地を統治したため、親子2代の間に同地ではキリスト教徒の数が増加し、セミナリヨが開設されるなど、多くのキリスト教文化が流入した。