・・・すると、生まれつき足のきかない男が運ばれて来た。・・・ペテロは、・・・「私たちを見なさい。」と言った。男は何かもらえると思って、ふたりに目を注いだ。すると、ペテロは、「金銀は私にはない。しかし、私にあるものを上げよう。ナザレのイエス・キリストの名によって、歩きなさい。」と言って、彼の右手を取って立たせた。するとたちまち、彼の足とくるぶしが強くなり、おどり上がってまっすぐに立ち、歩きだした。・・・人々はみな、・・・この人の身に起こったことに驚き、あきれた。・・・非常に驚いた人々がみないっせいに、ソロモンの廊という回廊にいる彼らのところに、やって来た。(使徒の働き3章1〜11節参照)
主は生きて働いておられ、今も私たちの祈りに答えてくださるのですから、1回1回の礼拝や祈り、そのような神をあがめるチャンスを、決して無駄にしてはなりません。
先日、エスキモーたちによって捕られたクジラの体内から、おそらく100年以上前に漁師たちが使っていたと思われるモリが発見され、クジラの寿命が200年ぐらいあるとする学説もあながち嘘ではないということになりました。
この世界には、私たちの知らないことがまだまだ溢れています。それならば、この宇宙さえ造られた、神の御旨、神の力、働きの中には、人知のおよばぬことがどれほど隠されていることでしょうか。神は、私たちの思いや期待、理解よりも、はるかに大きな方であり、私たちが祈り求めるものより、さらにすばらしい祝福をお与え下さるのです。
今年の全国聖会は、50周年にふさわしく500名規模を目指し、8月の13日から15日に開催します。6月18日からは東京にマレーシアのムーイ先生をお招きして特別集会、8月20日からはインド伝道と、この夏の行事も盛んです。そこにも必ず驚くべき神の御業が現わされます。
今回のセミナーに向けて、不可能に挑戦することだと知りながら着手してしまったムーイ先生の日本語版の本の出版。製作期間は2週間。不眠不休で翻訳し、ついに販売です。神様を信じてことに当たるなら、普通では起こり得ないことが、事実となっていくのです。
この聖書箇所に、ペテロとヨハネが、エルサレムの神殿に上って祈ったときの出来事が記されています。彼らも私たちと同様、ごく普通の人であり、イエスが十字架にかかられたときには弱く、頼りない弟子たちでした。しかし、蘇りのイエスと出会い、聖霊が注がれたとき、彼らを通し、特別な神の御業が現わされるようになっていったのです。
この日、二人は一人の足の不自由な人と出会います。施す金銀さえ持たない彼らの人生の中に、二つの実に大きな変化が、起こりました。それはどういう変化でしょうか。
第1、人々が驚きあきれるほどの、何かが起った
ごく平凡な二人の男を通して、実に大きな変化が生み出され、周りの人々が、驚きあきれるほどの何かが起こったのでした。
第2、人々が、この二人のところに集まってきた
驚いた人々が、ペテロとヨハネの周りに続々と集まり始めたのです。
ここには私たちに与えられる、信仰生活の恵みのすばらしさがあります。イエスを信じることは、私たちの人生に今まで体験したことのなかったような変化を生み出します。
私たちの人生も、確かにごく平凡な人生です。しかし、十字架にかかり、死から蘇られたイエスを知っており、聖霊の力に満たされているならば、平凡な人間を用いて、周りの人々が驚きあきれるような神の御業が必ず起こります。そして驚いた人々が、私たちの周りに集まって来ます。
ですから私たちはいつまでも信仰生活の中で、見物人であってはなりません。鍵は、ナザレのイエス。何も信じないままでは何も起こりませんが、本当の救い主を信じ受け入れるならば、私たちの人生の中に奇跡は起こります。
イエスを信じていながら、イエスの恵みのない、ひからびたような人生を歩んではなりません。イエス・キリストを信じる信仰をあなたが用いることができれば、人々が驚きあきれるような何かすばらしい出来事が必ず起こるのです。そして、その恵みが人々をあなたの周りに引き寄せるようになり、あなたの内側から溢れるイエスの恵みにより人々をさらに豊かに祝福し、人々を幸せにしていくことができます。
昨晩の電話で、ムーイ先生が、新しい恵みについて話してくれました。主がムーイ先生の働きを通して、力強い癒しの御業を成しておられると聞いて、お隣の国シンガポールから、一組の母娘が訪ねて来たのでした。この娘さんはスカッシュのシンガポールチャンピオンでしたが、事故で膝の軟骨がはがれ、激痛のため、期待されていながら、世界大会の代表を辞退したのでした。
しかし、ムーイ先生との真剣な祈りの中で、膝が突然癒されたのです。松葉杖をついて、しか歩くことのできなかった彼女が、皆の前で松葉杖を投げ捨てて、飛び上がり走りまわって、完全に癒されたことを証ししたのです。レントゲンでも骨のかけらは見当たらず、どこに消えたのか分からないと診断されたのです。彼女は、一旦辞退した大会代表を再申請。もしそれがだめでも、また予選から勝ち上がってみせますと宣言したのです。
私たちも、主の御業をもう一度真剣に求めてみようではありませんか。人々が驚きあきれるほどの奇跡さえ、私に起こしてください、と主に求め、そのことを通して人々が更に集まって来ますようにと祈り求めようではありませんか。私たちが本当に信じるなら、主の恵みの震源地となることができるのです。
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万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など、多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。