世界中のキリスト教徒が一致の中にある多様性を覚える時として毎年定められている祈祷週間の来年度のテーマと祈りの題目が決定された。21日、世界教会協議会(WCC)が発表した。
来年度の祈祷週間では、キリスト教徒の一致を公正と平和のもとに目に見えて実現できるものとしていくために、インドカースト制の不可触民の人権回復の戦いに鼓舞され、今年度のキリスト教徒の一致のための祈祷週間のタイトルは「神は何を私達にに求めておられるのか?(ミカ6・6~8)」と制定された。
世界教会協議会(WCC)のホームページでは4カ国語にわたって祈祷週間のための祈祷文資料が入手できる。
祈祷週間は北半球では1月18日から25日まで、南半球ではペンテコステの日に伝統的に行われてきた。祈祷週間では多様な信仰告白や背景をもつキリスト者がひとつになって超教派の礼拝に参加し、祈りやその他のイベントに参加してきた。
2013年キリスト者の一致のための祈祷週間導入テキストでは「目に見える一致を模索していくために、カースト制の廃止、極度の貧困状態にある人々を一致して助けていく活動の活性化が切り離すことができないものである」と書かれてある。
旧約聖書の預言者ミカが預言している公義を行うことへの呼びかけ(ミカ6・8)に祈祷週間テーマの焦点が当てられている。テーマが決定された背景としてWCCでは「多くの場合、預言者ミカの時代の神の民が直面している状況は、インドの不可触民の置かれている状況と比較することができる。不可触民は抑圧や不正に直面しており、彼らの人権や尊厳を他者によって否定された状態にある」と説明している。
2013年祈祷週間の黙想用資料準備作成にはインドの学生キリスト者運動(SCM)が招かれ、全インド大学連盟とインド教会協議会(NCCI)と共に作成作業が行われた。1968年以降、祈祷週間における黙とう文や聖書に関連する題材は、WCCの信仰と職制委員会およびローマカトリック教会が共同で準備を行ってきた。
同資料は英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語で利用可能であり、地域諸教会がそれぞれの教派、社会、文化的環境に合わせて適用していくことが勧められている。
クリスチャントゥデイからのお願い
皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。
人気記事ランキング
-
2025年のトップ10ニュース(国際編)
-
2025年のトップ10ニュース(国内編)
-
【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信
-
ワールドミッションレポート(12月27日):ウガンダ アフリカの真珠―真の霊的変革を求めて
-
東京女子大学、次期学長に東大副学長の太田邦史氏
-
Gゼロ時代の津波石碑(8)日本人が宗教アレルギーとなった経緯 山崎純二
-
京大などのチームがキリスト教AIの開発開始 「プロテスタント教理問答ボット」を発表
-
ワールドミッションレポート(12月29日):コンゴ民主共和国 決して見捨てない―暴力の連鎖にあらがう福音の光
-
日本福音同盟、新総主事に神戸博央牧師
-
いのちの道 穂森幸一
-
2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目
-
元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも
-
上智大学キリシタン文庫が初の貴重資料展、キリシタン版や大友宗麟書状など30点を公開
-
【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信
-
英聖公会の聖職者ら約700人がカトリックに、この30年余りで 女性司祭導入後に急増
-
イーロン・マスク氏、最も尊敬するのは「創造主」 宇宙を創造した神の存在を肯定
-
日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも
-
【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』
-
京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から
-
英国で「路傍伝道者憲章」 相次ぐ街頭説教中の逮捕受け















