英クリスチャン議員のデイヴィッド・シンプソン氏は今週開催された英下院議会で、英国および世界におけるキリスト教徒に対する迫害状況の深刻化に関する懸念を表明した。
北アイルランド民主統一党(DUP)議員である同氏は議員らに「キリスト教徒の迫害状況を視察されたいのであれば、何も外国に出かける必要はありません。自国の中でも迫害を簡単に見ることができます。英国においてなされる諸政策は人々がキリスト共同体に反するあらゆることができるように促しているように見えます。キリスト教徒の信仰を批判し、イエスキリストの御名を冒とくすることも自由にできるようになっています。一方でイスラムの神は冒涜できないようになっています。英王室は聖書の土台の上に成り立っていますが、今日では、英政府の御言葉に基づいた政策というのが見落とされており、それが長年の私の懸念事項となって心につかえています」と述べた。
議会では、クリスチャンの運転手が社用車の運転席に置いている小さな十字架を会社から取り除く様に言われた件について議論されていた。その会社ではイスラム教のコーランの文章を運転席に飾ることが許可されているものの、十字架を置くことは他の信仰者への精神的攻撃となると見なされ、取り除くように言われたという。
キリスト教徒への暴力は世界のあらゆる地域において頻繁に見られており、ますます深刻になっていくことが懸念されている。ナイジェリアではキリスト教徒に対する暴力が日に日に激化している。同国選挙後には暴動により数百人もの人々が殺害された。パキスタンではイスラム教の神への冒とく法によってキリスト教徒に攻撃を加えることが合法化されている。中東の多くの国々で福音宣教やイスラム教からキリスト教への改宗が禁止されている。
シンプソン氏は「G8各国が中東での民主政治活動家に経済的に十分な支援を与えない限り、アラブ世界での民主主義政策は失敗に終わるでしょう」と懸念を示し、「英国がエジプトやチュニジアのような国々で民主主義政治が行われるために影響を与えていく責任を持つべきです。そうでない限り、中東各国でキリスト教への迫害状況は、今後数カ月、数年の間に状況はさらに深刻になっていくでしょう。迫害下に置かれているクリスチャンの側を通りすぎていく祭司やレビ人のようであってはなりません(ルカ10・29~37)」と述べた。
中東各国は英国が支援し、貿易対象国として取引する重要な国々となっている。シンプソン氏は「英政府は中東各国の人権濫用状況に対し沈黙を保つべきではありません。英政府は隣国や関係各国と外交を行う際、財政的なボトムラインばかり考慮するべきではありません。世界経済大国の一国として、民主主義の自由のある国として、私たちは世界中で不正に苦しむ国々に私たちの国の影響を与えていく義務があります。世界中でキリスト教徒を飲み込もうとする大きな波が押し寄せています。英国そして英議会は民主主義と宗教の自由を守るために世界の最前線に立って取り組んでいかなければなりません」と述べた。
英トーリー党議員のトニー・ボルドリー氏は「英政府は他国との外交において宗教の自由に対する進展のための明確なベンチマークを設定するべきです。パキスタンはすぐに英国の最大の被援助国となるでしょう。英政府がパキスタンの冒とく法に対しより強制的な方法で改正する影響を与えていかなければなりません」と述べた。同氏は、今後数日間にわたってエジプトカイロ在住のキリスト教徒と会合を行う予定である。同地域ではここ数週間の間にイスラム教徒による激しい迫害に遭い、死者も生じている。同氏は「何もエジプトだけの問題ではありません。中東各国においてキリスト教の悲劇が生じています。50年前はイランやイラクはユダヤ教徒、イスラム教徒そしてキリスト教徒が隣人として肩を並べ合わせて暮らしていたのです。しかし現在では多様な諸事情によってこれらの地域でキリスト教徒が信仰を明らかにすることが極端に難しくなってしまいました」と述べた。
DUP議員のジム・シャノン氏は「他国で生じているキリスト教への迫害に対し英政府が鈍感になってきている傾向がある」と警告し、「私たちは迫害に苦しんでいる人々に耳を傾け、できる限りの支援をしていかなければなりません」と述べ、実践的・精神的な祈りによる信仰に対する迫害に苦しんでいる人々への支援により力を入れて取り組んでいくべきだと強調した。
クリスチャントゥデイからのお願い
皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。
人気記事ランキング
-
米福音派の著名作家、フィリップ・ヤンシー氏が不倫を告白 執筆・講演活動から引退
-
英ポルノ女優リリー・フィリップスさんが受洗 心からの回心?売名行為? 真意巡り議論
-
日本聖書神学校、2026年度から「基礎科」新設
-
この四半世紀に殉教したカトリックの宣教師・司牧従事者は626人 バチカン最新統計
-
NCC、米のベネズエラ攻撃に抗議 高市首相には武力行使に明確に反対するよう要求
-
日本福音ルーテル教会、「深い憂慮」表明し抗議 米のベネズエラ軍事行動巡り
-
ワールドミッションレポート(1月11日):インド 一粒の麦:ハンセン病患者たちに仕えた宣教師一家の物語③
-
「信徒の友」「こころの友」などが休刊へ、日本キリスト教団出版局の事業整理・縮小で
-
米ダラス神学校、アラビア語によるカリキュラムを開始
-
新島学園短期大学、韓国の崇義女子大学と協定締結
-
米福音派の著名作家、フィリップ・ヤンシー氏が不倫を告白 執筆・講演活動から引退
-
英ポルノ女優リリー・フィリップスさんが受洗 心からの回心?売名行為? 真意巡り議論
-
いのちのことば社、元職員の不適切な会計処理巡る質問・意見への回答を公表
-
日本聖書神学校、2026年度から「基礎科」新設
-
この四半世紀に殉教したカトリックの宣教師・司牧従事者は626人 バチカン最新統計
-
NCC、米のベネズエラ攻撃に抗議 高市首相には武力行使に明確に反対するよう要求
-
いのちのことば社元職員が不適切な会計処理、数千万円規模か 社長は引責辞任へ
-
ワールドミッションレポート(1月11日):インド 一粒の麦:ハンセン病患者たちに仕えた宣教師一家の物語③
-
【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信
-
日本人に寄り添う福音宣教の扉(239)三柱鳥居に心を寄せて 広田信也
-
いのちのことば社元職員が不適切な会計処理、数千万円規模か 社長は引責辞任へ
-
いのちのことば社、元職員の不適切な会計処理巡る質問・意見への回答を公表
-
米福音派の著名作家、フィリップ・ヤンシー氏が不倫を告白 執筆・講演活動から引退
-
米のベネズエラ攻撃・大統領拘束に対する現地の福音派キリスト者の反応
-
英ポルノ女優リリー・フィリップスさんが受洗 心からの回心?売名行為? 真意巡り議論
-
【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信
-
日本聖書神学校、2026年度から「基礎科」新設
-
ノートルダム大聖堂のステンドグラス変更に33万人以上が反対 マクロン大統領の肝いり
-
韓国の国民的俳優、アン・ソンギ氏死去 カトリック信者、教皇司式のミサで聖書朗読も
-
戦争と不安の時代、一年の初めに神の名を心に留める意味 山崎純二

















