IT社会が進化しスマートフォンがますます普及するようになるにつれ、iPhone上で聖書の御言葉を気軽に閲覧できるアプリがクリスチャンユーザーらの間で注目を集めている。
世界41カ国113言語訳で聖書訳をiPhone上で提供している「ユーバージョン(YouVersion)・バイブル」アプリは今月、ダウンロード数2,000万件を突破したことを発表した。同バイブルアプリのダウンロード件数は2月以降500万件以上増加するという急激な増加傾向を示した。これは4月ひと月だけで考えても毎秒ごとに1人がダウンロードした計算となる。ユーバージョンでは、iPhone以外にもブラックベリーやアンドロイドベースのスマートフォンにもダウンロード可能なアプリを提供している。
米オクラホマ州エドモンドのライフチャーチTVのユーバージョンクリエーターチーム・イノベーションリーダーのボビー・グルニューウォルド氏は、ダウンロード件数の急上昇について「フェイスブックやツイッターで人々が御言葉を共有し合っています。インターネット上で大きな波及効果を生み出しています。ダウンロード件数が増加しており、より多くの人々が聖書の御言葉に接するようになっている現状にとてもわくわくしています。この数十年間、人々があまり聖書の御言葉に直接触れようとしないという問題が生じていました。聖書は読みたいと思っていても、実際に聖書を読む行動に至る人はとても少なく、中には読みたいと思っていても一度も読む機会なく人生を終えてしまうような人もおりましたから」と述べている。
確かに、書物として新約・旧約両聖書を持ち歩き、実際に御言葉を黙読するにはそれなりの空き時間と集中力を要する上に、書物を持ち歩く労力も要する。しかしITの進化により、スマートフォンさえ持っていれば、いつでも電車の待ち時間などのちょっとした空き時間に読みたい御言葉を検索し、聖書を読むことができる時代が到来することになった。夜道であっても、ふと思い立ったときにiPhoneを取り出し、心に思い浮かんだ聖書の箇所を気軽に黙想することができるという未だかつてなく聖書の御言葉が人々の身近に置かれる時代が到来している。
ユーバージョンによる統計によると、主日の午前中が最も頻繁に聖書アプリが用いられているという。おそらく主日礼拝中の説教本文を読むために聖書アプリが用いられているものと考えられる。なお国内ではまだ携帯アプリで聖書を読むという行為が一般化されておらず、礼拝時間中にアプリで聖書を読むことに抵抗を感じるという声が聞かれている。
グルニューウォルド氏は、2008年7月の聖書アプリチーム立ち上げ以来、神様が聖書アプリを通してなされた御業に励ましを受けており、さらに信仰が高まったという。同氏は「2008年の時点では、2000万件も突破するとは思ってはいませんでした。しかし今日神様が本当にこのアプリを用いてくださったという御業を見るようになりました。今後1億人、5億人の世界中の携帯電話を使用する人々が聖書アプリをダウンロードして使用するようになっていくのを見るようになるでしょう」と述べている。
ユーバージョンの日本語訳は著作権切れとなった口語訳となっており、無料で利用できる。新共同訳、新改訳、リビングバイブルアプリはそれぞれ3千円でダウンロードして利用できる。日本語訳アプリについてはeBible Japanで詳しい比較評価がなされている。iPhoneで同聖書アプリを利用している20代社会人の男性教会員(東京都)は、「通勤中でも聖書をいつも読むことができて、より身近に御言葉を感じることができるようになりました。この2週間で箴言を3回、使徒の働き・ヨハネの黙示録をiPhoneを通して通読することができました。iPhoneで御言葉に接するようになってから、聖書の御言葉を読む時間が各段に増えました」と述べている。
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