子供の教会離れが問題視されている中、教会と提携して児童教育に取り組み、教会に子供を定着させようと奉仕する団体がある。そこでは児童のための教育プログラムや教材の作成、系統的にキリスト教を教えるための教育者対象のセミナーなどを行い、教会と連携して働きを続けている。
子供たちに御言葉の学びを進めてもらうため、聖句暗唱など教育プログラムや教材を提供し、日曜日以外でも子供たちを教会に結びつけようとしている。
児童教育奉仕者によると、教会には様々なイベントがあるが、それらの多くは大人を対象にしている。子供は日曜日の教会学校に参加するが、それ以外の時間に子供が教会に来て御言葉を学ぶ時間は、ほとんどの教会にない。
児童教育に従事する人々は、大人と比べて子供は心が開かれており、福音を素直に受け入れる点に注目している。早期に御言葉を集中的に学び、神様を知り、神様と結びつけることができるという。ある奉仕者は、今の世はサタンが必死に我々の手を神様から離させようとしているため、社会にどっぷりと漬かってしまってからでは手遅れになる場合が多いと述べた。
別の児童教育奉仕者は、日本の教会は慢性的な働き手不足に陥っており、牧師を呼ぶのが困難と述べ、児童教育で働き人を育てていこうと考えている。御言葉の教育は将来のよき指導者を育み、未来の教会成長に結びつくという。
ある奉仕者は、日本の教会は児童宣教分野で他国に遅れを取っていると指摘した。児童の伝道に取り組む教会は僅かという。日本も児童宣教を盛んに行い、教会に根付く子供を育てていくことで、将来の教会の財産になるだろうと述べた。
キリスト教教育の目標は、個々人がイエス・キリストを知り、神様の栄光を表わすようになることだという。未来ある子供たちを育てるという召しをくださった主に忠実でありたいとある奉仕者は話した。子供たちが神様から与えられた賜物を生かし、神様の計画通りに生きていけるように、常に子供たちのために祈り、ともに成長していきたいと語った。