現在30万人以上といわれる「子ども兵士」を取り上げた映画「イノセント・ボイス」の試写会が18日、来年1月21日の上演に先立って東京都内で行われた。アムネスティインターナショナル日本主催。
試写会では、子ども兵士の最も多いアフリカで数年間、子ども兵士の生活を追い続けてきたフリージャーナリスト下村靖樹さんが講演。自身が撮影したウガンダの子ども兵士の写真を紹介し、試写会に参加した中学生や教育関係者を始め多くの人々に関心を呼びかけた。
映画「イノセント・ボイス」は、政府軍と反政府組織との激しい内戦下にあった1980年の中米エルサルバドルが舞台。内戦下の過酷な生活の中、ごく平凡な11歳という時間を精一杯生きる少年チャバの姿と、襲撃の中で、さらに強く結ばれる母子の絆が美しく描かれている。
「『子ども兵士』の問題が持つ深刻さを取材を通して思い知らされました」という下村さん。いま、この瞬間にも、子どもたちが幼い手に銃を握り締め、小さな心に大きな傷を負いながら戦っている。下村さんは「ひとりでも多くの方が彼らの存在を知り、それがこの問題を解決する第一歩になれば」と今回の日本上演に対する期待を語った。
会場には応募の中から抽選で選ばれた都内私立中学校の学生や教育関係者ら75人が参加した。
アムネスティは「現在もなお未来を奪われ続けている多くの子ども兵士たちが直面している現実を、彼らと同年代の中学生や次世代教育の担い手である教育者の方々に知って頂く機会を作りたかった」としている。
参加した13歳の女子中学生は「同じくらいの人たちがこの瞬間も、殺したり、殺されたりしているということは、ひどいと思った。今の日本では、ニートと呼ばれる人々も多い。いま生きている自分を大切にしなくはいけないと思いました」と感想を語った。
映画「イノセント・ボイス」は1月21日より、シネマスイッチ銀座で公開される。劇場情報など詳しい問い合わせは公式サイト(http://www.innocent-voice.com/
)まで。
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