日本キリスト教協議会(NCC)教育部の百周年記念事業の最初のイベントとして、特別展示「日曜学校から始まるキリスト教教育の歩み」が28日、東京・銀座の教文館3階で始まった。日曜学校に関係する写真や教案誌、日曜学校カード、バッジなど多数が展示された。
展示会は教文館3階の書店の一角で行なわれ、書籍購入のために訪れた人なども興味深げに展示に見入った。来月1日に発売予定であった『教会教育の歩み―日曜学校から始まるキリスト教教育史―』(税込2100円)も展示開催と合わせて28日に発売され、展示を見ながら日本のキリスト教教育史をまとめた同書に手を伸ばす人も見られた。
展示会には、日本日曜学校協会(NCC教育部の前身)の「日曜学校」や日本基督教会の「日曜学校の友」、これら2つが合同してできた「教師の友」、子供用の「日曜学校教科書」、アメリカから始まり欧米を中心に40ヶ国以上で翻訳され使用された「万国日曜学課」、救世軍の日曜学校で初めて用いられた「万国組合学課」など多数の教案誌が出展されている。
また、日曜学校に訪れた子ども達一人ひとりに配られた「日曜学校カード」や、誕生日を迎えた子ども達に送られた魚の「鯛」をかたどった「誕生日カード」、年に一回全国の日曜学校の子ども達が集まった「日曜学校大会」の写真、精勤賞などで与えられたバッジ、「日曜学校賛美歌」なども展示された。
海外32ヶ国からの参加者約1200人を含めた約2600人が集まり、開国以来最大の国際会議となった「第8回世界日曜学校大会」も、写真や「8th W.S.S.C」とロゴが入った小旗などで紹介されていた。
史料は、日本基督教団宣教研究所や青山学院史料センターなど様々なところから提供されている。NCC教育部所有の一部のものは実際に手で取って見ることも可能だ。
展示会は来月12日まで続き、来月6日までは戦前の史料が、6日からは戦後の史料が展示される。今後のNCC教育部百周年記念事業としては、来月11日にAVACOチャペルで設立百周年記念礼拝とシンポジウム、9月19日にはウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会で「全国教会教育フェスティバル」、10月1日から6日にかけては聖和大学100周年記念館で特別展示「日本の日曜学校・教会学校の歩み」が開催される。