米世論調査団体"Pew Research Center"によると毎週宗教的礼拝に出席している人は月に一回、あるいは全く礼拝に出席していない人よりも幸せを多く感じているということが明らかになったという。Pew Research Centerでは幸福度に寄与する他の要因も調査中であるという。
毎週教会に通っている人々のうち43%、月一回以下しか通っていない人々のうち31%がとても幸せであることがワシントンD.C.に拠点を置く政党無所属調査会社によって行われた新調査によって明らかになったという。また教会にほとんど通っていない、あるいは一度も通っていない人の中ではたったの26%の人しかとても幸せであると感じていないという。
教会出席度と幸福関係は全ての宗派の場合によって同じ関係が明らかになったという。例えば全てのカトリック教徒のうち教会に毎週出席する人のうち38%、あまり教会に通わない人のうちでは28%がとても幸せであることがあきらかになったという。またこの調査では、福音主義プロテスタント信者の方がその他の主流プロテスタント信者よりもより幸せを感じていることも明らかになった。
このような人々の幸福度を調べる調査は1972年から行われているが、調査結果は調査開始以来一致した傾向を示しているという。
この因果関係をより調査した結果、幸せを感じる要因は教会に出席する頻度のみによらず、健康度、金銭的裕福度、既婚である、共和主義であるというような要因も絡んでいることが示されたという。
またその他の要因の中で最も幸福度を決定するのは、共和主義であること、裕福であることではなく、健康であることであるという。
健康状態が良好でない人々のうちでは55%があまり幸せではないと感じているという。不健康であることは不幸度を示す最も強力な指標であるといえる。
他にも白人とヒスパニックは黒人よりも幸福を感じており、米国南部温暖地帯サンベルトに住んでいる人々がその他の地域に住んでいる人よりも幸福であるという相関関係も示されたという。
また結婚後に子供を持つ人々と子供を持たない人々、またペットを飼っている人、飼っていない人の間では幸福度の相違は見られなかったという。
総合的に見て、米国において34%の大人がとても幸福であり、半分の人がかなり幸せであると感じており、15%の人があまり幸せでないと感じているという。
この調査は米国中の無作為に摘出した3014名に対する電話調査に基づくもので、先週月曜日に発表されたものである。
一方これに対し日本では、大阪経済大学社会経済研究所の筒井義郎教授による幸福度の調査で、宗教活動を熱心にしている人が幸福であるという結果が出ている。日本では女性の方が男性より幸せを感じ、全体的には5%の人がとても幸福であり、 大半の人はある程度には幸せを感じており、あまり幸せを感じない人は13%であったという結果が出ているという。