フィリピンマニラのリサール公園で2月2〜5日の4日間、ビリーグラハム福音協会(BGEA)が主催するメトロマニラフェスティバル(テーマ「そこには希望がある」)が開催され、数万人ものフィリピン人がフェスティバル初日に行われたフランクリン・グラハム伝道師の演説に熱心に聴き入った。
現在フランクリン・グラハム伝道師(53)はBGEAの会長兼CEOである。BGEAによるとフェスティバルを先導した国家的宣教指導者達と直接会い、現地で講演したことでグラハム氏は、フィリピン人が最近直面している社会的不安定をよく認識することができたという。
そしてこの指導者会議の中でグラハム氏は、今日フィリピン人が直面している状況に対し光を当てるべく、「神の御言葉の中にある希望」についてフィリピンの人々と共有したいという願いを伝えた。
フィリピンのメトロマニラ地域はここ30年で世界でも最も急速に発展した地域で、現在東南アジアの主要国際都市として1100万人以上の人々が生活している。しかしながらそこは貧困、犯罪、失業者対策、麻薬、HIVウィルスの蔓延などさまざまな問題に直面しているのも事実である。
今回のフェスティバルの事務局長であるルーベン・アバンテ司祭によると、「フィリピンは福音の伝播と霊的な再生のために叫び声を上げている」という。地元教会は発展する兆しがなく、停滞状況にあるという。
メトロマニラフェスティバルのための準備によって予想だにしなかった多くの宗派のキリスト教徒が合流できたという。
グラハム氏は集まった人々に対し、パリサイ人ニコデモの話を伝えた。グラハム氏はこのヨハネ3章に登場するイエスにとってもどかしい会話をする男は「とても知的で宗教的な男だった」と述べた。
このニコデモというユダヤ人指導者を多くの人たちが信頼したが、それでもニコデモは将来に希望を持つことに満足できなかった。それで彼はイエスのもとに訪ねたのである。
グラハム氏の演説を聴いて、このフェスティバルに参加した3万3千700人のうち1490人以上の人々がキリスト教に献身したという。
グラハム氏はマニラでの演説の後、今年中に世界7都市を巡回する予定だ。日本では11月3〜5日に沖縄での講演を予定している。