中東諸国では国民の自由が拡大したという報告がある一方で宗教的迫害は未だ根強く残っている。中東ではキリスト教に対する敵意は特に増大しているように感じられるという。
このような現状に対し、中東諸国など世界のあらゆる人々へラジオ放送などのメディアを通して福音のメッセージを届けるキリスト教メディア団体"Words of Hope"によると、キリスト教徒を抑圧し、悪口を浴びせるような行為はかえってキリスト教への興味関心を増加させることにつながっているという。さらにはキリスト教徒がイスラム教徒に対して自らの信仰を保つ理由を打ち明けることで信仰を分かち合っているという。国際民主主義提唱団体「フリーダムハウス」による"Freedom in the World 2006"によると、サウジアラビアでは政治的権利や国民の自由権についての状況はさらに悪化しているにもかかわらず、最近のミッションネットワークニュースによるインタビューではサウジアラビアで特にキリスト教に関する関心が強い傾向が見られたという。
キリスト教に関する関心が高まる中、サウジアラビアではキリスト教徒の礼拝中の襲撃事件や、最近発生したイラクにおける教会標的爆破事件など宗教団体に対する弾圧は絶え間なく続いている。暴動の悪化に伴い、キリスト教徒はますます国外へと逃亡する状況になっている。
しかし"Words of Hope"によると、キリスト教に関する敵意の増大によって、かえってキリスト教とは何かを説明する機会を提供されているという。
「どうしてキリスト教はこんなに国内、あるいはイスラム教徒によって反感を買うのか?」多くの中東諸国の人々はキリスト教に対しこのような疑問を抱いている。"Words of Hope"はキリスト教に関する好奇心が強まっているこの機会を利用してより多くの人々がラジオを通して福音を聞き、キリスト教に興味を持つことを期待しているという。
"Words of Hope"は世界中の人々に向けて福音ラジオ放送を提供している。中東でもアラブ語やペルシア語によるキリスト教ラジオ番組を提供しており、60年以上に亘ってイエスキリストの福音を伝えながら、キリスト教の信仰に対する興味関心を世界に広めている。