23日にオリンピック・パークテルで開催されたフォーラムで、コビア氏は、世界の教会の中心が今後、現在の北欧と北米からアジアやアフリカなど南半球に移動、これに伴い、新しいエキュメニカル運動のかたちが模索されなければならない、と話した。
これはアフリカやアジアの教会の継続的な成長によるもので、エキュメニカル運動においてアジア教会と深い連繋性を持つことが出来なかった「北」の教会には新しい課題として迫るものだ。
コビア氏は最近の欧州のキリスト教について「ヨーロッパは一般的に20世紀のエキュメニカル運動で主柱だったが、20世紀末頃から教会が衰退し始めた」と話し、この動きが21世紀のエキュメニズムに影響を与え、「キリスト教重力の中心が南半球に移っている」と分析した。
北米教会の衰退も、緒教派の運動の中心地が南半球へと移行している理由と説明した。「欧米の教会は教会員の数が減少し、規模や影響力が衰退している感が否めず、これまで行われてきた支援は今後難しくなる」との見通しだ。
諸教派の運動も限界に来ていると指摘した。コビア氏は「もし、このような状況が続き、教会がますます弱体化して財政的な困難を経験するようになると、社会的、政治的影響力の減退につながる」と話し、「おそらく今後20年間、エキュメニカル運動を支援することが出来なくなるかもしれない」と発言した。
コビア氏は、アフリカ・アジアなど成長する教会への中心移動を見通して、ここに期待感を表した。
同氏によると、これらの地域では教会が躍動的な成長を見せており、韓国の教会は海外宣教において主要国家となり、アジアのほかの地域やアフリカで貢献している」と評価した。特に、コビア氏は南半球のキリスト教が福音主義とペンテコステ派教会を中心としている点を「力強い」と評した。
世界の中心の移動に伴い、南半球の教会の課題を提示した。コビア氏は「南半球の教会は、キリスト教の中心として今後、どれほど重大な責任を負っていくのか考えていかなければならない」と述べ、「特に、可視的な連合体の形成と、社会への超教派取り組みが核心となる」と話した。(ChristianToday.co.kr)