江戸時代初期の教会遺跡などを展示したサント・ドミンゴ教会跡資料館の開館式が26日に行われた。伊藤一長市長や地元関係者、桜町小児童らによりテープカットが行われ、資料館開館が祝われた。
サン・ドミンゴ教会は1609年、江戸時代初期にドミニコ会が現在の鹿児島県川内市にあった教会を解体し、その木材で建てられたが、当時の禁教令によりわずか5年で取り壊された。そして2000年に、市が桜町小学校舎建設による発掘調査で遺構が確認され、その一部を校舎内に保存する形で資料館となった。市文化財課によると、禁教令以前の教会遺跡は全国でも珍しいとのこと。
出土品として十字の先端が花びらの形に開いた模様をした花十字紋瓦や教会遺跡の石組地下室や石畳などが保存されており、また遺構の概要などを紹介するガイダンスゾーンや教会後の代官屋敷時代の遺構や出土資料なども展示されている。
一般公開は27日からで、開館時間は午前9時〜午後5時で入場は無料。