さて、私たち小さな教会に何ができるでしょうか。被害は甚大、必要はあまりにも大きく小さな教会の微力さに圧倒されます。それでも、できることはあるはずだと思いめぐらしました。祈り、義捐金を募り、この金曜日2トン・アルミ・バンで福島県いわき市の小さな教会に物資を運ぶことになりました。「小さな教会から小さな教会へ」という形で活動できることになりました。
「小さいから小さい」の特徴。
1 教会を直接助けることができる。理想的には大きな力ですべての人々を助けることでしょうが、家族や友人が困っていれば、理想を捨てて愛する人たちを優先するもの、どんなことでもするものです。まず、教会を優先して助けることができる。
2 小さな教会が地域に伝道するのを助けることができる。今まで存在感がなかった教会が、このような奉仕活動でその存在を示し、やがて伝道に結びつけることができる。
3 牧師や教会リーダーから、具体的な情報を得ることができる。交通、ガソリン、必要物資など、無駄や空回りを避けることができる。
4 小さな教会は、小さなことをやればよいので、小回りがきく。少ない義捐金、少ない物資、少ない奉仕者ですぐできる。小さな活動を毎週繰り返すことで、結局は大勢の会員が都合をつけて参加しやすくなる。また、奉仕活動を毎回・毎週向上させることができる。必要に応じて、活動地点を変えることができる。
5 教会員が愛の実践を学ぶよいチャンスになる。大きなことはできなくても、必要物資を自分の手から相手の手に渡すことができる。日本は海外から「金は出すが、人力は出さない」と批判されてきました。直接人に触れることは大きな喜びと感動を与えます。
6 教会員が少しの物資でも与える機会があり、教会が一つになって奉仕の行為ができる。
7 報告をすぐにできる。金・土と奉仕をして、帰って来て自分の教会で、日曜日にはパワーポイントで被災地とその人々、奉仕の実態などを報告できます。
8 私たちは世田谷と町田を中心に活動していますが、お近くの教会で物資を持ってきて参加してくださるなら、必ず、運搬させていただきます。アルミ・バンを1台から2台、3台へと増やせたらより素晴らしいことになります。
世田谷ホライズン:世田谷区桜ケ丘5-21-7 03-5450-7755
町田ホライズン:町田市原町田4-19-5 042-721-6999
必要物資
食糧
飲料
消毒関係
電池
紙皿
紙カップ
ラップ
ビニール袋
割りばし
ウエット・ティシュ
軍手
懐中電灯
携帯ラジオ
携帯用充電器
平野耕一(ひらの・こういち):1944年、東京に生まれる。東京聖書学院、デューク大学院卒業。17年間アメリカの教会で牧師を務めた後、1989年帰国。現在、東京ホライズンチャペル牧師。著書『ヤベツの祈り』他多数。