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バチカンで中東シノドス開催

2010年10月12日11時10分
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 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は10月10日、バチカンの聖ペテロ大聖堂で特別ミサを行い、中東司教会議(シノドス)を開幕した。



 今回シノドスの目的は中東の信徒、住民の現状と将来を考察するもの。イスラエル・パレスチナ紛争、イラク紛争、過激なイスラム主義、地域の経済危機、キリスト教会の分裂などが具体的に挙げられている。



 24日までの日程で、サウジアラビア、バーレーン、キプロス、エジプト、アラブ首長国連合、ヨルダン、イラン、イラク、イスラエル、クウェート、レバノン、オマーン、カタール、シリア、トルコ、パレスチナ自治区、イエメンなど各国の司教(主教)170人以上と、バチカン(ローマ教皇庁)当局者、他派キリスト者、専門家などが中東のキリスト教共同体の将来について意見を交わすと見られる。



 教皇は、中東が「出エジプト以来の」地であり、流浪から立ち戻る地であること、イエスが生涯を過ごし、死に、復活した地である、と説教で語った。キリストの福音を地の果てにまで広めるように、と教会が生まれた所である、とも指摘した。



 教皇はさらに、中東で生まれた三大宗教は「人々を一つにし、いかなる形の暴力をも排除する精神的文化的価値を推進すべきなのだ」と付け加えた。



 国際社会は、中東での「平和を目指す、信ずべき、誠実で建設的な路」を支援すべきであり、「シノドスはユダヤ教やイスラム教との建設的な対話の続ける好機」と言う。



 シノドスの正式な目標は、イスラム圏諸国で、キリスト教のアイデンティティを強め、エキュメニズム(教会一致)を推進すること。また礼拝の自由、人権教育の実施といった宗教的自由確立も取り上げられる。



 中東の総人口約3億5600万人の中でカトリックは僅か570万人(1・6%)、全キリスト者でも2000万人(5・6%)に過ぎない。



 中東のカトリック教会は独自の体制にある。コプト教会、シリア教会、ギリシャ・メルキト教会、マロン教会、カルデア教会、アルメニア教会の六つの独立(スイジュリス)教会があり、それぞれが首長を擁している。典礼など東方正教会のものでありながら、ローマ・カトリック教会の教義を受け入れ、ローマ教皇の首位権を認めている。



 教皇は、シノドスの「名誉議長」にマロン教会のナスララ・スフェイル総主教、カルデア教会のエンマヌエル3世デリー総主教を任命することで、東方教会重視の姿勢を示した。



 またユダヤ教から米ユダヤ委員会のデービッド・ローズン宗教間関係部長、イスラム教からレバノン・スンニ派のムハンマソ・アル・サンマク氏、イラン・シーテ派のシャヒド・ベヘシュティ氏ら指導者を来賓として招いている。



 シノドスとしては初めてアラビア語も公用語とされ、討議の際にはイタリア語、英語、仏語と共に使用される。

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