神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。神が御子を世に遣わされたのは、世をさばくためではなく、御子によって世が救われるためである。(ヨハネ3:16〜17)
お盆の時期を過ごしましたが聖書では、人の命は神が創り出して下さったものであり、輪廻転生することのない、たった一度のかけがえのないものだと語っています。そして、人は必ず死に、神の御前に立たなければなりません。その時、私たちが神から与えられた命を、どのように生き抜いたかを問われます。その死後の世界で、魂の管理者である神が定められる運命を、受け止めなければならないのです。死後の世界でも、私たちは天国に入れられ、地上の命とは違う永遠の命を与えられたいと、心から願います。罪深い、いい加減な生き方をして神の御前に立ち、裁かれて永遠の滅びに入ることがないよう気をつけたいのです。
今日開いた聖書は、絶対に忘れてはならない有名な御言葉です。天に召された方々の魂は神のもとにありますが、この世で生きる私たちに、神が、どうしても知っておきなさいと語られた大切な御言葉です。この中で、三つのことを、心に刻みつけておきたいのです。
1.神は、私たちを愛しておられる
科学は、人間が積み重ねてきた経験や知識に基づいて生み出された真理ですから、人間の限界を超えた最終的な真理には、到達することはできません。科学の真理は、常に新しくなっていくということです。
科学が進歩してもしなくても、人間の命は、試験管の中で造り出したのでも、お金で買ったのでもなく、どこかから与えられたものです。そして、科学的な人間であれ、原始的な人間であれ、本能的に、命がどこから来たのか気づいています。
世界の秘境で暮らす人々も、目に見えない神や霊的な存在を恐れます。一方、科学の知識しか信じない人でも、結婚式や仕事の契約をする時には、大安吉日を選び、家を建てる時には、お清めのお祓いをしてもらわなければ気がすまないのです。科学の知識だけで生きていれば、そんなことは必要ないはずです。ですから、人間は、科学の知識だけでは生きられず、魂の本質において、神から命を与えられたということを忘れることはできないのです。
私が毎年伝道に行くインドの人たちは、三千三百万の神を拝んでおり、日本人よりも宗教熱心に見えます。しかし、それらの神々は、呪いと祟りの神で、いけにえを捧げなければ呪いと不幸を与えるのです。
命の創り主である、まことの神について知りたいならば、聖書から正しい知識を得て下さい。聖書は、神が愛であり、何があっても私たちを応援し、味方となって下さる方であると語っています。神は、私たちを救うために、かけがえのない、ひとり子キリストさえ十字架につけられたのです。
2.天国への約束が与えられている
私たち人間は、数多くの情報や知識を持つようになりましたが、それによって、人間としての愚かさがなくなるわけではないことに気づいて下さい。だれであっても、私たちの心には、うそや偽りがあり、自分の心の醜さを感じることがあるはずです。人間の罪深さは、昔も今も変わらないのです。そしてそれを自分で取り除くこともできないのです。
しかしそのような私たちが、この世に遣わされた神の御子イエス・キリストを信じるならば、罪赦されて、100%確実に、平安と喜びのある天国へ行くことができるという約束が与えられているのです。
3.イエスを信じれば、この世で救われる
イエス・キリストを受け入れるならば、天国に結びつく永遠の命を先取りして与えられ、喜びと感謝の人生を歩んでいけるという現実が待っています。心構えが変えられ、人を恨むことから解放され、以前は気づかなかった自分の本当の価値に気づき、生かされていることを感謝できるようになるのです。
弱さや不可能ばかりを感じていたのに、イエスが共にいてくれたら、弱い自分でも、「どんなことでもできる」と信じられるようになります。キリストによって、人生が変えられる現実があるのです。
天に召されたあなたのご家族や仲間は、キリストの約束を受け入れました。そして、今、確かに永遠の命をいただいて、神のもとにおられます。私たちも、同じ祝福をいただこうではありませんか。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。