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高齢者を教会へ

2006年1月30日13時42分
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 2005年度版高齢社会白書(http://www8.cao.go.jp/kourei/)によると、日本における65歳以上の高齢者人口は2,488万人(2004年度の統計)となり、総人口に占める割合も19.5%に上昇しているという。



 今後も高齢化率は上昇を続け、2015年には高齢化率が26.0%、2050年には35.7%に達し、国民の約3人に1人が65歳以上の高齢者といういわば超高齢化社会が到来するという。



 教会でも、以前から信徒と牧会者の高齢化が問題視されている。社会の高齢化は避けられない。現時点で抜本的な対策が必要だ。



 従来、教会の老化を危惧する考えなどから、若者中心の伝道が盛んであった。しかし、社会で高齢者が増えることは、教会が高齢者に奉仕する必要性を示しており、高齢者を積極的に教会へ導くという発想の転換もあって良いのではないだろうか。



 つまり、教会に高齢者を受け入れる体制を整え、専門的に年長者を伝道するシステムが要求される。高齢者が社会で活躍することは、高齢者が期待することであると同時に社会的ニーズを充足することにもつながる。その高齢者の精神的なバックグラウンドとして教会の役割は大きい。



 若者は年長者を見て育つ。悲惨な戦争を経験し、高度経済成長期を支えた世代には、今の若者世代には無い、深く豊かな人生経験がある。教会員の中で、信仰の面でも人生の先輩としても若い教会員を支える存在だ。年長者伝道によって若者世代に良い影響を及ぼす相乗効果を期待することができる。



「白髪は輝く冠、神に従う道に見いだされる。」(箴言16章 31節)
「力は若者の栄光。白髪は老人の尊厳。」(箴言20章 29節)



 サミュエル・ウルマンの「青春」の詩に、「青春とは、人生のある期間をいうのではない、心の様相をいうのだ。」とある。80歳でも心に神への信仰と情熱がある限りその人は青春を生きている。逆に17歳であっても、心に何も希望が無いなら、その人は老人だ。教会に高齢者が増えたとしても決してそのことが教会を老化させる原因ではない。むしろ活力ある教会は、各世代が調和を成すことにあるのではないだろうか。



 孤独や体の病気などから精神的に安定を求める高齢者がいる。中には夜も眠れず睡眠薬や精神安定剤にたよって暮す方もいると聞いた。量的な福祉だけでなく、精神面を支える質的な福祉が切実なニーズとしてある。活力のある高齢化(アクティブ・エイジング)の実現が社会的に課題となっている現状において、キリスト教会が果たせる役割は多く残っている。

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