キリスト教主義に立つ国際的なNGO支援団体「ワールド・ビジョン・ジャパン」(東京都新宿区、以下ワールド・ビジョン)が11月1日から、クリスマスまでにチャイルド・スポンサー6000人を募集するキャンペーン「“何か”はきっとできるキャンペーン」を始める。期間中にはイベントをはじめとした様々な企画を行う予定だという。
ワールド・ビジョンが行なうチャイルド・スポンサーシップは、各スポンサーが紹介される支援対象の子ども一人に関する「チャイルドスポンサーキット」を受け取り、毎月4500円を支援するというもの。支援は、対象となる子どもたちが健全な環境で生きることができるよう、子どもたちが住む地域の教育、保健衛生、水資源開発、経済開発、農業など対して継続的に行われる支援活動に充てられる。
毎月4500円という金額は、飲料ペットボトルの価格を150円として、毎日ペットボトル一本分を貧困で苦しむ子どもたちへ支援しようとして設定されている。スポンサーには支援先の子どもたちの様子が報告されるほか、手紙のやり取りをしたり、また実際に現地を訪れ子どもたちと会うことができる企画もある。グループや法人でも支援可能。支援期間は自由に設定できる。
ワールド・ビジョンの創設者であるボブ・ピアス博士が1948年、宣教師として派遣された中国で少女の生活費と学費を支援したことがアイディアとなって始まった。「“何もかも”はできなくても “何か” はきっとできる」というピアス博士の愛の心が現在も受け継がれている。
日本でも参加者は3万人を超え、現在それら支援を元に世界304万人の子どもたちを対象に支援活動が行われている。
ワールド・ビジョンによれば、貧困が原因で、3秒に1人の割合で子どもたちが命を落としている。また、貧困によって初等教育を受けられない子どもたちは世界に7200万人。「貧困による最大の犠牲者は、最も弱い立場にある子どもたち」「世界の貧困に、1人の子どもを救うことから立ち向かいたい」と、参加を呼びかけている。